ぼくは知りたいんだ。ひなのことを
麻枝准×Keyアニメ『神様になった日』第8話「海を見にいく日」感想です。ここにきて、ようやく動き出したシリアスパート。第8話では、ひなの過去が描かれていました。
ギャグパートもほっこりして良いけど、ちょっと長すぎ・・・と感じていました。このままで終わるはずがない!と思いつつ期待していたシリアスパート突入です。
アニメ『神様になった日』第8話「海を見にいく日」評価とあらすじ、ネタバレ感想、みどころの解説を書いています。
もくじ
『神様になった日』第8話「海を見にいく日」評価・あらすじ
アニメ『神様になった日』
映画撮影は順調に進み、夏休みも残りわずかに。ひなが言う“世界の終わり”が近づくにつれ、陽太はひなが急に成神家から居なくなってしまうのではと不安を感じるようになる。意を決して、ひなについて両親に尋ねることにするが・・・。
作品情報
- 原作 : 麻枝准
- ジャンル : ファンタジー
- 放送期間 : 2020年
- 評価 :
登場人物
- ひな・・・修道服を着た少女。自らを“全知の神”と名乗る
- 成神陽太(なるかみ ようた)・・・主人公で高校3年生。幼馴染みの伊座並杏子に片想い中
- 成神空(なるかみそら)・・・陽太の妹。人思いの優しい性格・・・
- 伊座並杏子(いざなみ きょうこ)・・・陽太の幼馴染み。
- 国宝阿修羅(こくほう あしゅら)・・・陽太の良き悪友
「ひなが神様になった日」は新たな人生の始まり?

©VISUAL ARTS / Key / 「神様になった日」Project
『神様になった日』第8話「海を見にいく日」では、ひなの過去が語られました。
オープニングテーマの前に描かれたひなの記憶に登場したじいじ。じいじ(興梠博士)は、ひなのお爺さんのようです。
ひなが神様になった日は、334日前。それは、彼女によると「神に等しい力を手に入れた日」らしい・・・。
334日前の「(ひなが)神様になった日」は、彼女にとって新たな人生が始まった日でもあるのかな。
その日がアニメの重要なキーワードであることは薄々感じていました。ここにきて、やっとストーリーが動き出しましたね。
第8話、実の父親から語られたのは、まだ神様じゃなかった頃のひなです。どういう経緯で彼女が神様になったのかは、まだ謎・・・。
これからの展開が楽しみです。
『神様になった日』第8話「海を見にいく日」ネタバレ感想|ひなの過去

©VISUAL ARTS / Key / 「神様になった日」Project
『神様になった日』第8話をみていて、3人の登場人物の気持ちを考えたくなりました。
陽太と、ひなと、ひなの父親です。
でも想像できたのは2人の気持ちだけ・・・。1番知りたかったひなの気持ちだけがわかりませんでした。
これからストーリーが進むに連れてパーツが揃えば、実の父親に会っても淡々としていたひなの気持ちが想像できるかな。
不安にかられる陽太

©VISUAL ARTS / Key / 「神様になった日」Project
第7話までは、ギャグメインで進んでいた『神様になった日』。陽太にとってひなは身近な存在になっていたのです。
いつかひなは、家を出ていくんだろうな。心の準備ができていないうちに、そんな日がきたら、いやだな
陽太の思いにギクッとしました。
正直、ギャグはもういいよ・・・と思っていたけど、今後展開されるであろうシリアスシーンを見た後で、再びギャグパートを見たら泣けるのかもしれませんね。


©VISUAL ARTS / Key / 「神様になった日」Project
ひなは親戚の子じゃなく、陽太の両親の恩師・興梠博士の孫でした。母親は亡くなっていて、父親は再婚し今は幸せに暮らしている。
ぼくは知りたいんだ。ひなのことを
ひなについて何も知らなかった陽太は、彼女と一緒に父親に会いに行くことに・・・。彼にとってひなは、大切な妹のような存在なんですね。
父親が語ったひなの過去|ロゴス症候群

©VISUAL ARTS / Key / 「神様になった日」Project
ひなの父親と対面した陽太とひなのシーンにドキドキしました。
「あの子は大変な子だった」と言う父親。
・・・だった。過去形? しかも、出されたお茶は陽太ひとり分。
えっ、ひとり分・・・。なんで!? だって、ぼくはひなと・・・。まてまてまて、ひなと一緒にここに来たんだ。いまだって、すぐ隣に座っているのに
父親にはひなの姿が見えていないの!?と、陽太と一緒に衝撃を受けた私。
・・・ひなが頼んだのはロイヤルミルクティーで、父親は彼女がひなだと分かっていなかったというオチでした。
陽太じゃないけど、ここにきてトンデモ展開がきたー!? と、内心ドキドキしちゃいました。
明かされるひなの過去
父親から7歳までのひなの過去が語られます。彼女はロゴス症候群という先天性の病気を患っていたようです。
脳萎縮と神経萎縮が同時におこる難病で、成長するに連れて筋力が低下し死に至る。治療法は存在しない。
7歳のひなは立つこともままならなく、意思疎通もできない状態だったと話す父親。その時、彼は医師だったようです。
治療法もなく、何もできなかった父親の苦い気持ちが伺えました。・・・だからと言って、実の娘を見捨てるのは理解できないけど。
ひなの気持ち

©VISUAL ARTS / Key / 「神様になった日」Project
結局、ひとことも父親と言葉を交わさなかったひな。彼女は何を思っていたのか・・・。
ひなを受け入れようとしない父親の言葉を聞いていたのは陽太だけでした。
私はどんな姿であっても見たくなかったよ
父親の言葉がひどい。神様のひなは、そんな父親の気持ちを知っていたのかな。・・・それとも彼女にとっての親は、じいじだけという認識なのか。
陽太と父親がひなのことを話しているときも、海辺で犬と楽しそうに戯れていた彼女。
ひなは、これまでみんなの家族の問題に躍起になってきました。それは彼女自身、家族に何らかの感情を抱えていたからではなかったのか。

「世界が終わる日」は、ひながいなくなる日?|考察したくなる興梠博士の研究

©VISUAL ARTS / Key / 「神様になった日」Project
第8話が経過した時点で、世界が終わるまであと04日です。
ひなの父親の言葉が胸に残りました。
奇跡は、一瞬だから強く光り輝いて見えるんだよ。だが、結局は辻褄があっていく。そのようにこの世界はできているんだ
「世界が終わる日」は、ひながいなくなる日かー。
陽太とひなの別れの日が近づいているように思えました。あと4日です。いろいろ考察したくなっちゃいますね。
ひなは人工知能で・・・とか、陽太のいる世界は現実世界ではなくて・・・とか、この世界はひなが見ている夢で、冷凍保存されたひなは未来では病気が治って元気に生きているとか(←これは、さすがにないかな)。
いろいろ想像できますが、父親の言葉から悲しい未来(ひなの寿命)が待っているのかなという結論に落ち着きました。
可愛い孫娘ひなのために興梠博士(じいじ)が起こした奇跡。こうなると博士の研究が気になるところ・・・。
何であれ、最後の瞬間にひなが幸せであってほしいです。
『神様になった日』第8話「海を見にいく日」みどころ・おすすめポイント
- ひなの過去
- ひなを大切に思う陽太
『神様になった日』第8話「海を見にいく日」は、ようやく明かされるひなの過去がみどころです。ここにきてシリアス展開。ひなが愛おしくなる1話でした。
- 麻枝准×Keyアニメのファン
- ギャグ&シリアス展開のアニメがみたい
前半はほぼギャグパートで進みますが、それだけで終わらないのが麻枝准×Keyアニメ。麻枝准ファンはもちろん、ギャグ&シリアス展開の両方を楽しみたい人にはおすすめです。


