『海賊王女』ネタバレ感想&アニメ魅力を解説|ワンクール完結!冒険ファンタジー
何があろうと俺が守る―
アニメ『海賊王女』をみました。冒険ファンタジー、全12話完結のオリジナルアニメです。絵柄が可愛くて気になってたんですよね。
ずーっとワクワクが止まらなかった。未知の世界はドキドキする。
ひとつ、残念だったのはラストです。ちょっと意味がわかりませんでした。・・・なんであの展開にしたんだろ?
『海賊王女』あらすじ&作品情報
わずかな月明りが覗く夜、その海上で赤く燃え盛った船。幼きフェナは雪丸に助けられ、一人孤独な海へと流されていった。そこから10年。「シャングリラ」へ漂流したフェナは、幼いころに命を助けてくれた雪丸を忘れられないでいた。彼女は初夜の晩、混乱に乗じて島からの大脱出を試みる。
『海賊王女』アニメみどころ・魅力|ドキドキの冒険ファンタジー
©Kazuto Nakazawa / Production I.G
アニメ『海賊王女』面白かったところは・・・、
- 魅力あふれる登場人物
- ドキドキの冒険ファンタジー
絵柄が可愛くて音楽も良かったです。冒険に繰りだすところはワクワクが止まりませんでした。
主人公・フェナをはじめ、個性あふれるキャラがたくさんだよ。
魅力あふれる登場人物
主人公の少女・フェナが最高に可愛い。
フェナ・ハウトマン。雪のように白い肌と髪が目をひく、明るくポジティブな女の子です。
ショートヘアになって、新しいお洋服を着た姿がめちゃめちゃ可愛いかった。思わず見とれてしまいました。
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正直、性格はあまり好きになれなかったけど可愛いからそれだけでじゅうぶんです。
『海賊王女』はキャラがみんな良いね。
雪丸(ゆきまる)や紫檀(したん)も素敵なキャラでした。そしてアベルも・・・。
一応、アベルはフェナや雪丸たちにとっては敵キャラ(?)だけど存在感が際立っていました。
白熱!海賊&海軍バトル
©Kazuto Nakazawa / Production I.G
『海賊王女』は冒険ファンタジーアニメです。
父の残した石の謎、そして約束の地「エデン」を探し求めて海をめぐり大陸を渡る。いろんな街や採掘所などに立ち寄るのが、冒険感がでていて楽しめました。
オルレアンの採掘所&海上では、熱いバトルがくり広げられるよ。
ゴブリンの剣士(真田家の精鋭部隊)が強い。
海賊や海軍とのバトルは、迫力があって目が離せなかったです。雪丸も強いんですよね。仲間たちも可愛いキャラなのに、強さは怪物並みでした。
『海賊王女』ネタバレ感想|アベルとヘレナ、雪丸とフェナの純愛
『海賊王女』を見ていて、一番印象強かったのがアベルとヘレナの純愛です。
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アベル・ブルーフィールドは、王立海軍の海軍将校。ヘレナはフェナの亡くなった母です。フェナやゴブリンの剣士たちにとって、アベルは敵キャラの位置づけでした。
亡くなったヘレナを一途に思い続けるアベルの姿が際立っている。
ヘレナやフェナに執着するアベルが強烈なんです。ちょっと病的というか・・・。特にラスト、エデンにまで現れた彼はヤバかった。
でも、ここまで一途にヘレナを思うのはすごいと思ったよ。
アベルとヘレナの純愛
第9話「ヴァイスヴァーサ」では、アベルの過去が描かれています。アベルとヘレナの過去シーンが優しい雰囲気でキレイでした。
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道に迷ってたから踊っていたヘレナ。ちょっと天然で美しい彼女に、アベルはひとめぼれしたのかな。・・・でも楽しいときは永くは続きません。
王の子を宿したヘレナは、アベルの前から消えてしまうのです。
フェナは王の子。フェナとアベルは異母兄妹だったんだ。
再び出会ったときのヘレナはフェナにそっくりでした。髪を切ってショートヘアにしていて。
アベルの胸の内が苦しかったです。
君にそばにいてほしかった。ただ、それだけで・・・。君がいないと、僕はまたこの世界でひとりぼっちになってしまう。もう、ひとりはいやだ。ひとりにしないでくれ。
孤独なアベルにとって、ヘレナは友だち以上の存在だったのですね。いつしか愛に変わり、ヘレナがいなくなってからもずっと思い続ける。やがてヘレナは処刑されます。
アベルの姿をみて、大姫と義高を連想した。
源頼朝の娘・大姫は、義高が殺されたあとも思い続けるんです。もういない人のことをずっと・・・。
アベルも大姫も今を生きるというよりは、過去にとらわれているような感じですね。健康的ではないけど、その姿に胸をうたれました。
ラストは、エデンで再びヘレナに出会うことができて良かったのかな。死んでしまったけど、ずっと一緒にいたいというアベルの願いは叶ったのだから。
雪丸とフェナの純愛
©Kazuto Nakazawa / Production I.G
『海賊王女』ではもう一組、雪丸とフェナの純愛も描かれています。
幼少のとき、雪丸に救われたことをずっと忘れなかったフェナ。こちらは初々しい感じでした。
主人公はフェナだから、本当はこっちの方がメインのはずなんですよね。でもアベルとヘレナの純愛が強烈すぎて、かすんでしまった印象です。
ちょっと残念だった。
ただ、最終話(12話)の雪丸はかっこよかったです。とりあえずの、フェナとの別れのシーンはジーンとしました。
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俺は絶対にお前を忘れない。たとえお前がどこにいても、自分を見失ったとしても、必ず俺が見つけ出してやる。必ず俺が思い出させてやる
そしてラストの雪丸の告白。2人の最後が良くて、ほっこりしました。
『海賊王女』最終話がセカイ系|選択の巫女が選んだのは世界の崩壊か、継続か
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『海賊王女』のラストがぶっ飛んでいて意味不明でした。良い感じで進んでいたのに、そこだけが残念です。いきなりのセカイ系・・・。
ラスト2話の最後、エデンに現れたコーディが言ったことばに呆気にとられました。
わたしは観測者。君という物語のストーリー・メーカーだ
・・・ん、ん、ん? えっ? 突然どーした、コーディ。
急展開にびっくり。イヤーな予感がしました。映画版『ドラゴンクエストⅴ』の最後を見たときに感じた複雑な気持ちがよみがえります。
やっちゃったか。なんでこの展開にしたんだろ。
いきなりの「観測者」発言に、は?となりました。コーディが人間なのか人間じゃないのかは不明です。
つまりフェナは選択の巫女である、と。だからエデンに導かれたのですね。
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こういう展開も良いけど唐突すぎるんですよね。フェナが選択の巫女であることや、話のスケールが急にデカくなったことが・・・。
最終話で全ての種明かしをするのは、尺が足りてない。
ギュッとつめこんだような最終話です。唐突すぎてついていけませんでした。
・・・で、最終的にフェナは世界の継続(残す方)を選んだわけだ。
ぶっ飛んだ終わり方だったけど、最後の雪丸には癒やされたからラストは良かったです。
『海賊王女』アニメここが面白い!
- キャラ&作画が良い
- ドキドキの冒険ファンタジーが楽しめる
アニメ『海賊王女』魅力は、ドキドキの冒険ファンタジーが楽しめること。海賊たちとのバトルシーンは迫力がありました。
ラスト以外は楽しめたよ。
作画がキレイでキャラの魅力が満載です。フェナ、雪丸、アベルなど個性あふれるキャラが登場。それぞれの純愛もみどころです。