『アルスラーン戦記』ネタバレ感想|アニメの魅力・原作との違いを解説
ヤシャシーン!
アニメ『アルスラーン戦記』感想です。原作は荒川弘さんの漫画、田中芳樹さんの小説。小説も読みましたがアニメも面白い。
ヤシャシーン(全軍突撃)!
・・・と、叫びたくなりますね。アニメは小説にはないシーンもあったりして二重に楽しめました。
『アルスラーン戦記』あらすじ&作品情報
王都エクバターナの王太子として生まれた少年・アルスラーンは、幸福のうちに国を引き継ぐはずだった。土煙が舞う平原に、パルスの騎馬隊が葬り去られるその日までは・・・。
アニメ『アルスラーン戦記』ネタバレ感想|魅力を解説
©2015 荒川弘・田中芳樹・講談社/「アルスラーン戦記」製作委員会・MBS
アニメ『アルスラーン戦記』の魅力は3つあります。
- ダリューンの無敵な闘いシーン
- 脅威の智恵をめぐらすナルサスの戦略
- アルスラーンの成長
ダリューンとナルサスがめちゃめちゃカッコイイ。そしてアルスラーンの成長が眩しかった。
万騎長ダリューンvsカーラーン|闘いシーンがカッコイイ
©2015 荒川弘・田中芳樹・講談社/「アルスラーン戦記」製作委員会・MBS
万騎長(マルズバーン)のダリューンがかっこいい。『アルスラーン戦記』では重要人物の1人。アニメでも 凄まじい闘いが幾度となく描かれていました。
ダリューンvsカーラーン
パルス軍を裏切り、ルシタニア軍についた万騎長カーラーン。王太子アルスラーンに襲いかかるところをダリューンが助けます。
今お助け致します、殿下
このシーンが好き。
カーラーンはカーラーンでカッコイイけど、ダリューンがめちゃめちゃ強い。ここでは決着がつかずに、ダリューンとカーラーンは後日、再戦となります。
ダリューンの活躍は他にも神前決闘など、たくさんみどころシーンがあるよ。
ダリューン、最強。
心からアルスラーンを慕い、活躍する姿は胸が熱くなります。
未来の宮廷画家との出会い|ナルサスの戦略が爽快
©2015 荒川弘・田中芳樹・講談社/「アルスラーン戦記」製作委員会・MBS
『アルスラーン戦記』第4話では、もう1人の重要人物・ナルサスが登場します。未来の宮廷画家で軍師を担い、アルスラーンを解放王へ導いた人物。
私がルシタニアを追い払い、パルスの国王になった暁には、ナルサス卿、お主を宮廷画家として迎えよう
何よりも芸術を愛していることを知ったアルスラーンのひと言に、ナルサスはほだされました。
浮世と関わりを拒否していたナルサスが心変わりしたのは、アルスラーンの人柄ゆえだよね。
ダリューンの叔父・ヴァフリーズのために泣いたアルスラーンの優しさにもふれ、この方なら・・・と思ったのかな。
ナルサスの描いた絵を見て、目がまんまるになったアルスラーンは面白かったです。
絵はともかくとして、ナルサスがめぐらす策略がすごいんだ。
敵軍が策略にハマり、ナルサスの手の上で踊らされていくサマは爽快。見ていてあきません。
『アルスラーン戦記』の面白さは一重にダリューンの無敵ぶりと、ナルサスの智恵にあると言っても良いくらいです。
王太子アルスラーン 出生の秘密と人柄
©2015 荒川弘・田中芳樹・講談社/「アルスラーン戦記」製作委員会・MBS
『アルスラーン戦記』は、王太子アルスラーンの出生の秘密も物語に大きく関わってきます。
パルス国王アンドラゴラス三世と王妃タハミーネの子ども・・・であるはずが、そうではないらしい。
ダリューン、私はいったい何者なんだろう
15話の最後に描かれているアルスラーンとダリューンのシーンは泣けました。彼はわずか14歳の少年です。
アルスラーンが背負うものは あまりにも大きいね。
ダリューンがアルスラーンにかける言葉が優しくて泣いたよ。
アルスラーンは王族らしからぬ王太子でした。従者のエラムを自ら助け、友だちのように接したり・・・。
ギーヴの言葉が印象に残っています。
あなたが王になったとき、どのような国ができるのか楽しみです
今までの王族とは違う雰囲気を持つ少年に期待する気持ちは、ダリューンもナルサスも同じなのでしょうね。
だからみんな彼に仕えている。アルスラーンの出自など仲間にとってはどうでも良いんです。
アルスラーンが成長していく姿は、アニメでも眩しいものがありました。
アニメ『アルスラーン戦記』好きなシーン
©2015 荒川弘・田中芳樹・講談社/「アルスラーン戦記」製作委員会・MBS
『アルスラーン戦記』アニメで好きなシーンが3つあります。
- シンドゥラ軍(ラジェンドラ)を嵌める策略
- エトワールとアルスラーン
- ダリューンとヒルメスの一騎打ち
小説も読んだけど、アニメはまた違った面白さがある。
特に小説にはなかったエトワールとアルスラーンのシーンと、ダリューンとヒルメスの一騎打ちが良かったです。
ナルサスvsラジェンドラ
©2015 荒川弘・田中芳樹・講談社/「アルスラーン戦記」製作委員会・MBS
まずは小説でも描かれていたシンドゥラ軍を策略に嵌めるシーン。ナルサスの智恵ぶりが発揮されました。
5万のシンドゥラ軍に対し、パルス軍はわずか1万の兵。
これもナルサスの策略なんだ。
シンドゥラ軍のラジェンドラ王子は「闘いのときに注意すべき3つの理」を軽んじていました。天のとき、地の理、人の和です。
- 南国育ちのシンドゥラ兵は、真冬の雪山でどこまで闘えるのか(天のとき)
- パルスはシンドゥラ兵にとっては未知の地(地の理)
- シンドゥラ王子2人が不仲(人の和)
シンドゥラ国2人の王子が争っているのを知っていたナルサスは、ラジェンドラの兄・ガーデーヴィの兵が攻めてきたと思わせる。
さぁ、五万と一万の戦力差、今ひっくり返してみせよう!
凍った湖の上にシンドゥラ軍をおびき出し、氷が砕けるとともにラジェンドラを捕虜に・・・。無理やり同盟を結びます。
さすがナルサス。ラジェンドラが罠にハマって爽快だった。
エトワールとアルスラーンの決意
©2015 荒川弘・田中芳樹・講談社/「アルスラーン戦記」製作委員会・MBS
小説には描かれていなかったエトワールとアルスラーンのエピソードが好きです。
女の子でパルス兵のエトワール(エステル)。第20話で、アルスラーンとエトワールが再び出会いました。
この時点では、2人ともお互いの正体は気づいてないんだけど。
アルスラーンが奴隷を解放すると掲げたのは、エトワールとの出会いも影響を受けていたんですね。
彼女の言葉がアルスラーンの気持ちを決定的なものにしました。
国と民のためを考えての行動に出自など関係ない
このときアルスラーンの中に燻っていたのは、自分の出生の秘密と正統の王家の血を引くヒルメスです。
ナルサスやギーヴは、アルスラーンがヒルメスに王位を譲らないか心配してた。
でもエトワールの言葉を聞いてアルスラーンは決意します。エクバターナを取り戻して自分が王になることを。
仲間の前で宣言したアルスラーンが大きく見えました。決意を胸に秘めている人は強いですね。
ダリューンとヒルメスの一騎打ち|聖マヌエル城陥落
©2015 荒川弘・田中芳樹・講談社/「アルスラーン戦記」製作委員会・MBS
最後は聖マヌエル城でのダリューンとヒルメスの一騎打ち。こちらも小説にはないシーンです。
小説では、聖マヌエル城を攻めるときヒルメスはそこにいなかったからね。
このときのダリューンがまたカッコイイ。
殿下を愚弄することは許さん!
そう叫びながらヒルメスに斬りかかります。でもヒルメスもめちゃめちゃ強くて、討ち取ることはできませんでした。
逆にやられそうになってしまいますが、かっこいい。
ヒルメスも好きだからテンション上がっちゃった。
『アルスラーン戦記』原作小説とアニメの違い
『アルスラーン戦記』原作は田中芳樹さんの小説ですが、アニメは荒川弘さんの漫画を元に作られています。
- エトワールとの出会い
- バフマン老の最後
- 聖マヌエル城陥落
- 宝剣ルクナバードの行方
バフマン老はアニメではヒルメス、小説ではラジェンドラに殺されます。結局死んじゃうんですが・・・。
宝剣ルクナバードもアニメではボダンに奪われたりする(小説では奪われない)。
小説とアニメは全くの別物として見るのが良いかもね。
小説にはないエトワールのシーンと、聖マヌエル城のダリューンとヒルメスの一騎打ちは見ものでした。
小説とは違うけどアニメも良かったよ。
『アルスラーン戦記』みどころ
- ダリューンの無敵ぶり
- ナルサスの策略
- アルスラーンの成長
1番のみどころは戦うシーンと策略をめぐらすシーンです。ナルサスの策に敵がハマり、爽快なんですよね。
策略をめぐらす→闘う→敵が策略にハマる→スカッと爽快。
軍師ものって面白い!
登場人物もみんな魅力的で素敵でした。原作小説を読むと、より深く理解出来るのでおすすめです。
小説は全16巻。アニメは小説の6巻くらいまでだよ。