『ポーラー・エクスプレス』ネタバレ感想&おじさんの正体|クリスマスにおすすめファンタジー
場合によっては目に見えないものが一番確かだったりするのさ
『ポーラ・エクスプレス』(日本語吹き替え版)魅力と感想です。クリスマスにピッタリなアニメ映画(フルCG映像)ですね。面白かったです。
映像がきれいで、ほっこりとしたよ。
トム・ハンクスの声も魅力ながら、実際に視聴したのは吹き替え版。外国映画は表情のうごきなども楽しみたいから、吹き替え版の方をよくみる私です。
唐沢寿明さんの声もステキでした。
『ポーラー・エクスプレス』あらすじ&作品情報
クリスマスイブの夜。もうクリスマスなんて信じないと思いながらベッドに入った一人の少年。しかし、真夜中目前の11時55分、少年の耳に地鳴りのような轟音が響く。驚いた少年が窓辺から見たものは、降りしきる雪の中を白い煙を上げながら近づいてくる巨大な蒸気機関車だった。
『ポーラー・エクスプレス』原作は絵本『急行「北極号」』
『ポーラー・エクスプレス』の原作は、クリス・ヴァン・オールズバーグの絵本『急行「北極号」』です。
以前によんだことがあって、映像も気になっていたんですよね。原作とはまた違う雰囲気でした。
絵本は最初から最後までほっこり。映画はクスッと笑えるシーンもあって華やかなイメージだった。
映画→絵本よりも、絵本→映画の順にみるのがおすすめです。映画が華やかなだけに、その後で絵本をよむと物足りなさを感じてしまうかもしれません。
絵本と映画は別モノとしてみた方が良いよ。
『ポーラー・エクスプレス』CGアニメの魅力を解説|クリスマスに見たい映画
出典『ポーラー・エクスプレス』より
『ポーラー・エクスプレス』アニメの良いところは・・・
- 迫力満点のフルCG映像&幻想的な世界
- 少年の心境の変化
幻想的だった。
迫力満点のフルCG映像|幻想的な世界に憧れる
フルCG映像、きれいですね。
人の表情は違和感あった(見てると慣れた)けど、風景や背景がすごくきれい。目がくぎづけでした。
出典『ポーラー・エクスプレス』より
寝静まったクリスマスの夜の哀愁ただよう感じや、巨大な蒸気機関車が到着したところ。北極点に向かう途中、ジェットコースターなみに落下するシーン・・・。
落下シーンは大迫力だったよ。
ワクワク&ヒヤリとする気分を味わえました。原作絵本が穏やかな雰囲気だったから、映画もそうなのかなと思っていたからびっくりです。
『ポーラー・エクスプレス』、あれに雰囲気が似ていますね。『銀河鉄道の夜』アニメ映画版(ジョバンニやカムパネルラがネコのやつ)です。
夜に蒸気機関車があらわれて乗車するとか、幻想的な映像とか。ストーリーは全く違うけど雰囲気が・・・。
こういう幻想的な世界に憧れる。
不思議なファンタジー世界。傍から見ると奇妙だけど、その世界の中では普通なんです。
『ポーラー・エクスプレス』の夜に輝くツリーだったり、『銀河鉄道の夜』の銀河などがキレイで見惚れました。
私も乗車したい・・・。
少年の心境の変化|目に見えないものが大切
もうクリスマスなんて信じないと思っていた少年が、最後には信じる心を持つようになる。心境の変化にほっこりします。
出典『ポーラー・エクスプレス』より
蒸気機関車の中で友だちができて、おじさん(ホーボー)と出会い、さまざまな冒険(体験)をした中で気づくことがありました。
目に見えないものこそ、大切である
目に見えるものだけが真実だとは限らないんだ。
愛情や友情、人の気持ちなど目に見えないけど確かなものが世の中にはあるんです。サンタクロースもそういう存在ですね。
絵本『サンタクロースっているんでしょうか?』や『星の王子さま』に似通ったものを感じました。
『ポーラー・エクスプレス』ネタバレ感想&印象に残ったシーン
出典『ポーラー・エクスプレス』より
『ポーラー・エクスプレス』で印象に残ったシーンを3つピックアップ。レビューとともに紹介します。
- 暴走した「ポーラー・エクスプレス」
- 屋根の上でコーヒーを飲むおじさん
- サンタクロースの鈴の音で癒やされたラスト
ワクワク、ドキドキが止まらなかったよ。
暴走した「ポーラー・エクスプレス」
制御不能に陥った「ポーラー・エクスプレス」。
「ポーラー・エクスプレス」が暴走したシーンがめちゃめちゃスリリングでした。少年と女の子、車掌さんが先頭車両にいるときです。
この先には氷の谷が待ち構えている。そこは世界最大のアップダウンを誇る谷だ
世界最大のアップダウンを誇る「氷の谷」というだけあって、大迫力のシーンでした。・・・まるでジェットコースターなみです。
映像をみながら、ジェットコースターに乗ってる感覚になったよ。
ようやくアップダウンを越えたと思ったら、今度は線路の上に氷がはっていて列車がスリップ。
左右に揺れ動く列車にハラハラだった。
暴走する列車は怖いですね・・・。終いには氷が割れはじめます。危機一髪、難を脱出した「ポーラー・エクスプレス」は無事に北極点へ。
原作絵本はおだやかなストーリーだったけど、映画での旅路は大冒険でスリリングでした。
おじさん(ホーボー)は幽霊?|おじさんの正体
気になったキャラクターがいました。列車の屋根の上で焚火をしながらコーヒーを飲むおじさん。
出典『ポーラー・エクスプレス』より
彼は何者? ・・・幽霊?
『ポーラー・エクスプレス』をみたら、みんな気になるのではないかというくらい存在感ありまくりのおじさん。
俺はこいつに乗りたくなったら、いつでも飛び乗るだけだ。俺の列車だからな。この列車の王様みたいなもんさ。北極号「ポーラー・エクスプレス」の王、いや、言うなれば北極点の王様なのさ
北極点の王様とは、大きくでたな。
「北極点の王様」は言いすぎだけど、「列車の王様みたいなもん」は、あながち間違いではないかも・・・。
彼は少年がピンチのときに現れる救世主でした。女の子を探しているときや、氷の谷で列車から落ちそうになったときも助けてくれたのはおじさんです。
おじさんの正体は不明だけど、「ホーボー」と言われてるよ。
無賃乗車をしながら、アメリカの自由なフロンティア・スピリット(開拓者精神)を持ち、人々の憧れの的でもあったようです。
消えたり突然あらわれたりするおじさんは、不思議な存在ですね。車掌さんも何年か前に助けられたようだから、悪いひとではなさそう。
車掌さんのことばが心に響きました。
百聞は一見にしかずというが、場合によっては目に見えないものが一番確かだったりするのさ
消えたり現れたりするおじさん、サンタクロース、ポーラー・エクスプレス・・・。
世界は不思議にあふれていてロマンチック。ちょっぴり怖くもあるけど、「目に見えないものが一番確かだったりする」のはしっくりきました。
SF要素をまじえて言うなら、次元がちがえば見えるのかもしれませんね。
いちばん確かなもの|サンタクロースの鈴の音で癒やされたラスト
出典『ポーラー・エクスプレス』より
北極点でのクリスマスの夜、サンタクロースが渡す最初の贈り物イベントに選ばれたのは、主人公の少年でした。
ぼくには見えない。サンタが見えないよ
サンタのソリから外れて落ちた鈴を手にしたけど、鈴の音が聞こえない・・・。
ぼく、信じる。信じるよ。
強く願った瞬間、鈴の音が聞こえてサンタクロースが見えました。このシーン、ほっこりしますね。
何が少年の心を変えたんだろう?
思い出したのは「目に見えないものが一番確かだったりする」という車掌さんのことばです。
本来なら見えないポーラー・エクスプレス、ありえない北極点までの冒険、現れたり消えたりする不思議なおじさん、山積みになったプレゼントや北極点にいる小人、サンタクロース・・・。
さまざまな経験をしたけど、それらの中に確かなものが一つありました。子どもたちの間にめばえた友情です。
「ポーラー・エクスプレス」に乗らなかったら出会わなかったかもしれない。
列車でのことが真実なら、きっとサンタクロースもいる。少年は素敵な体験をしましたね。・・・映画をみている私も。
『ポーラー・エクスプレス』みどころ・おすすめポイント
- 迫力満点のフルCG映像
- 幻想的な世界
- 少年の心境の変化
『ポーラー・エクスプレス』みどころは、フルCG映像で描かれた幻想的な世界です。ほっこり癒やされながらも、ユーモアあるのが外国映画・・・って感じでした。
ワクワク&ドキドキの冒険ストーリーだったよ。
少年の心境の変化にも注目です。ぜひクリスマスに・・・。