『かくしごと』アニメの魅力を解説&ネタバレ感想|最終回12話 「ひめごと」 に号泣
隠し事は、何ですか?
アニメ『かくしごと』。ほのぼのするファミリーギャグアニメです。笑って、ちょっぴり切なくて癒されました。
姫が可愛い。
前髪ぱっつんで大きな瞳が印象的。意外としっかり者で可愛いんです。パパ (可久士) が夢中になるのがわかる。
・・・実は住野よるさんの『かくしごと』(『か「」く「」し「」ご「」と「』) だと思って見るのを敬遠してたのですが勘違いしてました (← 失礼)
久米田康治さんの漫画が原作だよ。
『かくしごと』あらすじ&作品情報
ちょっと下品な漫画を描いている後藤可久士。一人娘の小学4年生の姫。可久士は何をおいても愛娘・姫が最優先。親バカ・可久士が 姫に知られなくないこと。それは、自分の仕事が漫画家であること。自分の “かくしごと” が知られたら娘に嫌われるのでは!? 愛と笑い、ちょっと感動のファミリーアニメ。
『かくしごと』ネタバレ感想&アニメの魅力を解説
© 久米田康治・講談社/かくしごと製作委員会
気楽に見れてほっこりするアニメ『かくしごと』。可久士がナイスキャラで面白く、一人娘の姫がとびきり可愛い。
癒されるー。ギャグ満載で笑えた。
笑って泣けるギャグアニメ|漫画家の現実逃避と鎌倉病
© 久米田康治・講談社/かくしごと製作委員会
主人公は後藤可久士。漫画家です。
アニメでは漫画家目線の辛い現実 (?) などが面白可笑しく描かれていました。
例えば、〆切り前の現実逃避
締め切り前の本来なら慌ただしいはずの時間に、可久士は突然、ゴトープロのメンバーたちと餃子を作りはじめます。
これは追い込まれた漫画家がとる行動らしい。部屋の模様替え、凝った料理といったことを突然やり出して現実逃避するという・・・。
気持ちは分からなくもないかな。
餃子を作らなければ余裕で間に合ったのでは・・・と疑問を抱いた新人・芥子に、亜美がひとこと。
餃子作ったから間に合ったんだろうが。このド素人が!!
気持ちを切り替えるためには、一見ムダにも見える餃子作りが必要だったのですね (笑)。
漫画家って大変なんだね。
現実逃避と言えばもう1つ、「鎌倉病」 なる用語が第2話に出てきました。
別荘で優雅に過ごしたいという気持ちの現れでしょうか。でも現実はそんなに甘くないのです。
アシスタントが来ない、店が閉まるのが早いなどの現実に直面して最終的には東京に戻る。
漫画家のリアルな生活を垣間見ているようで面白かったです。これらのことは『かくしごと』の作者・久米田康治さんの実体験なのかな?
姫大好き、後藤可久士の 「かくしごと」|タイトルの意味
© 久米田康治・講談社/かくしごと製作委員会
タイトル『かくしごと』には2つの意味が含まれています。
「隠し事」 と 「描く仕事」。両方とも中心にあるのは漫画です。
お父さんの隠し事は・・・、お父さんの隠し事は、描く仕事でした
現在、豪談社「週刊少年マンガジン」に下ネタ多めな『風のタイツ』を連載中の後藤可久士。かつて『きんたましまし』という作品でヒットを経験した彼は、姫に自分の職業を秘密にしていました。
姫への 「隠し事」 と 「漫画を描く仕事」 を含ませてのタイトル。
なかなか上手いタイトルだね。
姫にバレないように日々をこなす可久士が可笑しい。本人は必死なんだけど、見てて笑ってしまいます。
普通のサラリーマンを装い、家を出る時はスーツ。でも職場 (ゴトープロ) では漫画を描きやすいように着替えてTシャツ姿。
お父さん、大変だねー。
そういえば、主人公の名前は後藤可久士 (ごとうかくし)。「かくしごと」 → ごと (う) かくし。・・・名前も文字っていたのか。
18歳の姫と小学4年生の姫
© 久米田康治・講談社/かくしごと製作委員会
ギャグ満載な『かくしごと』。ところどころ心に引っかかる描写があります。
小学4年生の姫がメインだけど、18歳になった姫も描かれていること。
江ノ電に乗って鎌倉にある家を訪れた18歳の姫。父と母と姫が住むはずだったその家で、彼女は可久士が漫画家であったことを知るのです。
父が漫画家だったことを、ここで初めて知るんだね。
『かくしごと』は18歳になった姫の回想ストーリー? ・・・と思っていたのですが、最終話を見て、可久士の回想ストーリーなのかなと気づきました。
好きな漫画を書いて、小学4年生の姫と過ごす日常が輝いていたあの頃。
11話まで、18歳の姫の時間枠には父親・可久士が出てこないんです。これが何を意味するのかを想像すると切なくなってしまいました。
可久士、死亡説・・・。
えぇー!! そんなの悲しいと思っていたのですが、彼は死んでいなかった。勝手に殺すなよとか言われそうですがホッとしました。
『かくしごと』最終回に号泣|第12話 「ひめごと」
© 久米田康治・講談社/かくしごと製作委員会
江ノ電に乗って鎌倉にある家を訪れた18歳の姫。そこで彼女は、父・可久士が漫画家であったことを知ります。
なんでお父さんは、かくしごとをやめちゃったのかな
可久士が漫画を描くのをやめたのは、姫の母 (可久士の妻) の事故が関係していました。海難事故で行方不明になった姫の母。そして今も探し続ける可久士。
そのことが読者の知るところとなり、彼が描くギャグ漫画はもう笑えないと・・・。
そうだったのか。
漫画を描く仕事をやめた可久士は事故にあい植物状態に。姫が18歳になったときに奇跡的に目覚めたのですが、彼の記憶は7年前で止まっていました。
姫は11歳だと思っていて、横にいる18歳の女の子が自分の娘だと気づかない・・・。
切なくなりました。でも18歳になった姫が、父の漫画を描く姿を見れたことは良かったのかな。
漫画を描いてるときの可久士を見て、それが1番幸せなことだよねと問う姫。彼の1番はやはり姫でした。
1番の幸せは、おれが1番嬉しいのは、姫が元気に大きく育つことかな
姫と可久士のやりとりを見たとき号泣しました。7年間の記憶を失った彼は、その間の姫の成長も記憶から抜け落ちているわけで・・・。
最後に思い出したときは心が温かくなりました。最終話、めちゃめちゃ良い話。
『かくしごと』好きなシーン
© 久米田康治・講談社/かくしごと製作委員会
最終話も良かったですが、アニメ『かくしごと』他に好きなシーンは2つあります。ギャグ感満載のストーリー。
- 第2話 「ビーサンとB4」
- 第9話 「師走は君の嘘」
めちゃめちゃ笑ったよ。
第2話 「ビーサンとB4」|漫画家魂と十丸院のひとこと
© 久米田康治・講談社/かくしごと製作委員会
第2話 「ビーサンとB4」 では、ゴトープロのメンバーは千葉の別荘へ。
姫が臨海学校に行くというので、過保護な父・可久士は心配でついて行っちゃうストーリーです。もちろん姫には内緒。
カブトムシを買ってきて姫に採らせようとしたり、姫が作るカレーの味付けをこっそりインド人シェフにお願いするも、本格的な辛さで子どもにはイマイチだったり・・・。
可久士、過保護すぎ。しかもことごとく裏目にでて失敗してるし(笑)
翌日は台風の影響で大雨に。可久士をはじめ、ヒマを持て余したゴトープロのメンバーが面白かったです。
何もすることがなく、しょげていた彼らが別荘で見つけたものは紙とえんぴつでした。可久士たちは、別荘にきてまで漫画を描き始めたのです。
漫画家魂みたいのを感じる・・・。
その原稿を読んだ編集者・十丸院ひとこと。
あれー、何があったんですかー。今回、めちゃくちゃ面白いじゃないですか
・・・いつもは面白くないのかよっ!! パンチの効いた ひとことでした。
第9話 「師走は君の嘘」|年末進行とシャンデリア (シンデレラ)
© 久米田康治・講談社/かくしごと製作委員会
師走は漫画家にとって試練の月。「年末進行」 でも、ゴトープロのメンバーたちのユルさが好きです。
第9話 「師走は君の嘘」。毎年恒例、豪談社の年末進行パーティを楽しみにゴトープロのメンバーはやる気満々でした。
パーティを励みに 「年末進行」 を乗り切ろうとするメンバーたちが熱い。
でもパーティは経費削減のため中止。そのことを空気の読めない編集者・十丸院から聞いた彼らの反応が凄まじかったです。
殺人現場のような感じ・・・。
後藤家では、姫がクリスマスツリーを出していました。天井にはシャンデリアと勘違いしたミラーボール。
見てみたいなぁ、大きいシャンデリア
パーティ会場には大きいシャンデリアがあるのです。ゴトープロのメンバーたちは、他社のパーティに行くことにしました。姫も一緒です。
シャンデリアを見てシンデレラと言った姫が可愛い。確かにシンデレラのドレスみたいだ。
他社のパーティでは、可久士が災難に巻き込まれるシーンも面白かったです。
スーツを着ていた彼が売れっ子漫画家を引き抜こうとする編集者に間違われて、リンチをくらう羽目になる。
上手く逃げきれた本物の編集者・十丸院の身代わりになっちゃった (笑)
『かくしごと』みどころ・おすすめポイント
- 笑えるギャグ満載
- 姫が可愛くて癒される
- 18歳の姫の時間枠
『かくしごと』みどころは、漫画家の辛い現実が面白可笑しく描かれているところ。笑えました。そして姫が可愛い。
18歳の姫も前髪ぱっつんで可愛かった。
見続けていくと、姫18歳の時間枠での可久士が気になるのでラストまで見てしまうんですよね。