バトル・戦記

『平家物語』ネタバレ感想&アニメ最終話の結末|びわが語る栄華と没落

『平家物語』アニメ感想

きっと変わる。すべてが、変わってしまう。

アニメ『平家物語』を全話みました。以前に古川日出男さん(訳)原作本を読んでいて、ずっと楽しみにしていた作品です。

ほのか。
ほのか。
めちゃめちゃ良かったよ。

アニメは全11話完結なんですね。原作本は確か800ページ越えだったかな。ストーリーの重要なところだけを描いた11話・・・という印象です。

アニメをみたら、また原作を読みたくなりました。

この記事では

『平家物語』アニメの魅力を解説!評価とあらすじ、ネタバレ感想、みどころも書いています。

アニメ本編のネタバレあります。ご注意ください。

『平家物語』評価・あらすじ

古典ファンタジー

あらすじ

平安末期の京都。平家一門は、権力・武力・財力、あらゆる面で栄華を極めようとしていた。天皇をもしのぐ勢いで野心を募らせる父・平清盛を危うく感じる長男の重盛はある夜、邸内で琵琶法師の少女・びわと出会い、平家の滅亡を予言される。重盛とびわには、ともに見えないものが見える「目」を持つという共通点があった。

作品情報
  • 著者 : 古川日出男(訳)
  • ジャンル : 古典、ファンタジー
  • 放送期間 : 2022年
  • 話数 : 全11話
  • 評価 :

『平家物語』アニメの魅力・みどころ|平家の栄華と没落の物語

平家物語
(c)「平家物語」製作委員会

アニメみどころ

  • 栄華の絶頂期から没落まで
  • びわと様々な登場人物
  • 源平合戦&平家の最期

ぶっちゃけ、ワンクール完結アニメで『平家物語』を深く理解するのは難しいです。でも、簡潔にまとまっていて素晴らしい作品でした。

ほのか。
ほのか。
『平家物語』って、どんなお話? ・・・というのをササッと知るには良いかと。

アニメは、ひとりの少女・びわ(琵琶法師)を主軸にして描かれています。不思議な力を持つ彼女が可愛くて良い味だしてました。

栄華の絶頂期から没落へ

祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理ことわりをあらはす。おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。猛たけき者も遂にはほろびぬ、ひとへに風の前の塵におなじ。

これはおなじみ、平家物語の冒頭部分です。この世の全ては絶えず変化し、盛んな物も必ず衰えるというのが世の常。

ぱんだ。
ぱんだ。
この冒頭で描かれた文章が、まさに平家を表していて哀愁を感じずにはいられなくなるんだ。

『平家物語』は平家の栄華と没落が描かれた物語です。平清盛の絶頂期は華々しく、でも徐々に衰退していく・・・。滅びてしまえば一瞬のことのように思えて悲しくなりました。

ほのか。
ほのか。
命を落とした人や生き延びた人の思いが胸に刺さる。

すべてを見つめてきた琵琶法師・びわ。彼女と関わり、平家の行く末を内から案じていた重盛と徳子。3人の思いが重なります。

琵琶法師・びわと様々な登場人物|重盛と徳子

『平家物語』は多くの琵琶法師たちによって語り継がれてきました。アニメの語り手は、ひとりの少女・びわ(琵琶法師)です。

「未来をみる」びわ

びわ
(c)「平家物語」製作委員会

オッドアイのびわは、右目で先見(未来をみること)ができる。

ふとした瞬間や、意識して見ようとしたときに先が見えてしまうんです。でも、それは必ずしも幸せなことではありません。

見てもなにもできぬのなら、なにも見とうない

びわが見た未来は、平家の滅亡だったのだから・・・。見えるだけで、運命は変えられないのが辛いところです。

びわと関わる『平家物語』での主要人物に重盛と徳子がいます。平清盛の長男・重盛、同じく清盛の娘・徳子(後の建礼門院)。

ぱんだ。
ぱんだ。
アニメの重盛は不思議な力を持ってたよ。

「亡者をみる」重盛

平重盛
(c)「平家物語」製作委員会

重盛は、びわと同じくオッドアイの持ち主で、左目で亡者をみることができる。

これはアニメならではの設定です。傍若無人の清盛がしてきたことの因果が、ふたりの人物(重盛とびわ)を通して見えてしまう。

私は平家の末路を知っているけど、あらためて彼らの行く末に不安を抱かずにはいられなくなりました。

徳子が可愛い

清盛の娘・徳子。「壇ノ浦の戦い」で入水するも助かり、後年は平家を弔いながら建礼門院として生きた女性です。

彼女抜きにして『平家物語』は語れない・・・というくらいの重要人物。徳子が可愛かったです。

平家をうち側から見つづけ、翻弄されながらも自分の信念をつらぬく姿は勇ましい。アニメの徳子、ステキでした。

ほのか。
ほのか。
古川日出男さんの原作でも、最後は彼女が描かれていて哀愁を感じたよ。

源平合戦&平家の最期「壇ノ浦の戦い」

源平合戦
(c)「平家物語」製作委員会

ワンクール完結の『平家物語』は、戦の描写が大幅に削られています。本来は軍記でもあるけど、人々の人間ドラマの方に重きをおいていました。でも後半は戦が大きく描かれています。

源平合戦みどころ
  • 木曽義仲の奇襲戦|倶利伽羅峠の戦い
  • 平敦盛と熊谷直実の一騎打ち|一の谷の戦い「敦盛の最期」
  • 安徳天皇の入水|壇ノ浦の戦い

木曽義仲が活躍する「倶利伽羅峠の戦い」と源義経が活躍する「壇ノ浦の戦い」が印象強い。

「一の谷の戦い」は、国語の教科書でもおなじみの平敦盛と熊谷直実の一騎打ちが描かれていました。そして「壇ノ浦の戦い」では多くの平家が海に沈みます。

ほのか。
ほのか。
幼い安徳天皇や、知盛も・・・。

残念ながら私の好きな「知章の最期」は省略されちゃったみたいです(そもそも知章、出てこなかった)。平知盛の息子なんですよね。

『平家物語』ネタバレ感想|好きなシーン&印象に残ったところ

アニメ『平家物語』で印象に残ったのは、

  • 清盛を諌めた重盛
  • すべての苦しみを背負い、生きぬいた徳子
  • 悲しさが増す「都落ち」から「壇ノ浦」へ
ぱんだ。
ぱんだ。
重盛と徳子に注目!

苦労人の重盛がかっこいい|清盛を諌めた言葉

アニメをみて平重盛が好きになりました。原作を読んだときも気になる人物ではあったんです。

平重盛
(c)「平家物語」製作委員会

平清盛の長男・重盛は、いつも清盛を諌める苦労人のような人。穏やかで優しく、しっかりしたイメージの男性です。

第3話、後白河法皇を捕らえようとする清盛に対して放った言葉に男気を感じました。

父上、ここを動かれるのならば、私の首をはねてからにして下さい!!

重盛、かっこいい。暴走しようとする清盛を命をはって諌めたシーンです。

平家が繁栄したのは後白河法皇のご恩もあったから。たとえ、平家を討つ密談に法皇が加わっていたとしても・・・。

清盛と重盛
(c)「平家物語」製作委員会

ただ穏やかで優しいだけではなくて、平家のことを真剣に考えた末での行動なんですよね。

ほのか。
ほのか。
前半から不穏な雰囲気だ。

重盛の息子・維盛(これもり)の言葉が頭をよぎりました。

法皇さまが、我ら平家を倒そうとしたのだぞ。私は怖い。もう今までのような日々は終わったのだ。きっと変わる。すべてが、変わってしまう

繁栄するも永遠ではありません。維盛の不安的中ですね。三兄弟が仲よく海辺で遊んでいるシーンを思いだして切なくなりました。

ぱんだ。
ぱんだ。
切ないといえば、重盛の最期は泣いた。

病に倒れた重盛は前半で命を落とす。原作を読んだとき、良い人ほど早く亡くなるものだと思った記憶があります。

彼の「亡者をみる」左目は、びわに受けつがれました。

すべての苦しみを背負い、生きぬいた徳子

平徳子とびわ
(c)「平家物語」製作委員会

平家の繁栄のため高倉天皇に嫁いだ徳子が、はじめて清盛に逆らったシーンが好きです。

高倉天皇が崩御されたあとは、後白河法皇の後宮に・・・と話をすすめようとする清盛。徳子は高倉天皇以外にお仕えする気はないときっぱり断るんですよね。

もし、無理にでもとおっしゃるのなら、出家いたします

ほのか。
ほのか。
きっぱり言い放つ徳子が勇ましい。

清盛はタジタジでした。徳子は芯が強くて優しく、素敵な女性です。『平家物語』最後、「壇ノ浦の戦い」を経て生き残った彼女は、やはり全てを許していたのかな。

徳子の言葉が身にしみました。

私は世界が苦しいだけじゃないって思いたい。だから私は許して、許して、許すの

憎しみ争う世界はイヤだから。

最愛の子どもを亡くし、平家一門も没落。この世の苦しみをすべて経験した徳子。建礼門院として平家を弔いながら生きていく彼女に思いを馳せました。

網にかかった魚|悲しさが増す「都落ち」から「壇ノ浦」へ

第8話「都落ち」辺りから悲しさが一気に増します。

「倶利伽羅峠の戦い」で木曽義仲に敗北した平家は、源氏が京に攻めてくる前に都を落ちる。源氏に都をそのまま渡したくないから、焼き払っていくのがまた悲しさを誘いました。

だれもが源氏につき、裏切り、我らはもう、網にかかった魚も同然

ぱんだ。
ぱんだ。
清経のことばが絶望感はんぱないけど、今の平家の状況にぴったりだった。

アニメをみていると重盛の息子たち三兄弟(維盛、資盛、清経)に愛着がわくんですよね。・・・だから後半は切なくてジーンとしました。

維盛、資盛、清経
(c)「平家物語」製作委員会

海をさまよい、陸に上がることができなくなった平家は「壇ノ浦」へ。ここで平家の多くが海に沈みます。

『平家物語』アニメ最終話(第11話)結末|「壇ノ浦」での勝敗はイルカ!?

実は「壇ノ浦」で平家が源氏に敗れたのには、イルカの大群が大きく関わっているんです。

はじめは平家の方が義経率いる源氏を押していました。でもそこにイルカの大群が押し寄せてきます。

陰陽師が申しますには、あのイルカが源氏方へ向かえば源氏が滅び、このままこちらへ泳いで参れば・・・

事もあろうにイルカは平家の方に向かってきました。風向きが変わり、源氏が勢いづくのです。

ほのか。
ほのか。
えっ、勝敗を分けたのはイルカ!?

これも運命なのかな。源氏に押され、負けを認めた平家は次々と入水していく。

幼帝・安徳天皇の入水

波の下にも都のさぶろうぞ

波の下にも都がございますよ。・・・安徳天皇(徳子の子ども)の入水は有名ですね。

びわの音、そして琵琶法師(びわ)の語りとともに海に沈んでいく様は切なかったけど美しくもありました。哀愁を感じた平家の最期です。

ぱんだ。
ぱんだ。
徳子も入水するんだけど、助けられるんだ。

哀愁を感じるラスト

ラストは出家した建礼門院(徳子)のもとへ、後白河法皇が訪ねるシーンが描かれていました。建礼門院の言葉が胸に響きます。

生者必滅、我が子の命が消えていくのさえこの目で・・・。人の世にある苦しみは全て自分のこととして思い知らされました

シビアな言葉とは裏腹に、彼女の表情は穏やかなのが印象的でした。平家の時代は終わり、多くが海に沈んだけど、語り継ぐことで平家は生きつづけるのですね。

ほのか。
ほのか。
素敵なラストだったよ。

『平家物語』アニメここが面白い!

ここが面白い!
  • さまざまな人間ドラマ
  • びわと重盛の不思議な力
  • 平家の栄華から没落まで

『平家物語』アニメの魅力は、びわと重盛の不思議な力。平家が没落への道をたどる因果がふたりの目を通してみえてきます。びわを語り手として、平家の人間ドラマが哀愁とともに楽しめました。

ぱんだ。
ぱんだ。
『平家物語』って面白いと感じるきっかけになると良いな。

原作小説『平家物語』古川日出男(訳)もオススメ

古川日出男さん(訳)の原作小説はもっと奥が深いんです。アニメでは描かれなかったものが多数。

「木曽の最期」で描かれた木曽義仲と今井四郎兼平(いまいしろうかねひら)の最期がアニメとは違い、実はけっこうカッコイイ。

ほのか。
ほのか。
めちゃめちゃ良かったから、原作読んで。
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