『ヴァニタスの手記(カルテ)』ネタバレ感想&アニメの魅力|人間と吸血鬼(ヴァンピール)のダークファンタジー
俺は医者だ、ヴァンピール専門のな。
『ヴァニタスの手記(カルテ)』アニメの魅力と感想です。人間とヴァンピール(吸血鬼)を主人公としたダークファンタジー。
絵柄や音楽が良くてハマったよ。
オープニング曲「空と虚」、エンディング曲「0(ZERO)」両方ともに素敵です。キャラや物語の内容も気になり楽しめました。
『ヴァニタスの手記(カルテ)』あらすじ&作品情報
蒸気機関による技術が発達し、吸血鬼(ヴァンピール)が存在する19世紀のフランス。ヴァンピールの青年ノエは、吸血鬼に呪いを振り撒くという魔導書“ヴァニタスの書”を探しにパリへ向かっていた。飛空船の中で、ある事件に巻き込まれたノエは、吸血鬼の専門医を自称する人間 青い瞳の青年ヴァニタスと出会う。
『ヴァニタスの手記(カルテ)』アニメの魅力を解説
©望月淳/SQUARE ENIX・「ヴァニタスの手記」製作委員会
『ヴァニタスの手記』は、人間とヴァンピール(吸血鬼)が共存する19世紀のフランスが舞台のアニメです。
- 魅力あふれる登場人物
- ヴァンピールを治すシーン
- 初回から気になるラスト
ジャンルはダークファンタジー。呪持ちのヴァンピールが現れるシーンなんかはダークって感じでした。
彼らを救うために奮闘するヴァニタスとノエが良いキャラなんだ。
人間と吸血鬼の共存できてるようでできてないところや、哀愁あるシーンにはジーンとします。
魅力あふれる登場人物|ヴァニタスとノエ
©望月淳/SQUARE ENIX・「ヴァニタスの手記」製作委員会
主人公はノエ(ヴァンピール)とヴァニタス(人間)。
どちらも魅力あふれるキャラでした。ふたりの掛け合いが面白くて、クスッと笑ってしまうんですよね。
俺はヴァニタス。蒼月の吸血鬼よりヴァニタスの書と名前を受け継いだ、ただの人間だ
「力をかせ」と言うヴァニタスに対して、ノエは・・・
えっ、イヤです
すかさず断ってた。正直なんだ。
結局は一緒に行動することになるんだけど、このふたり、なかなか相性が良いんです。
ヴァニタスは何を考えてるのか読めないところがあってミステリアス。ノエがヴァニタスを知りたいと思う気持ちがわかります。
ヴァニタスの過去が垣間見えたり、それを知ったノエの気持が変化していくのは胸が熱くなりました。
「ヴァニタスの書」とは?|ヴァンピールを治すシーンがカッコイイ
©望月淳/SQUARE ENIX・「ヴァニタスの手記」製作委員会
『ヴァニタスの手記』は、「ヴァニタスの書」をめぐる人間とヴァンピールの物語です。
狂わされた(呪持ち)ヴァンピールは吸血衝動を抑えられなくなります。同種族のヴァンピールや人間にだって危害を加える・・・。
狂わせることも治すこともできる「ヴァニタスの書」は、人間にとってもヴァンピールにとっても危険なものなのかもしれませんね。
呪われたヴァンピールを治療するシーンがかっこいい。
ヴァニタスが飛空船の中で呪持ちのヴァンピールを治療するところが良かったです。絵柄も綺麗でテンションMAX⤴
このシーンを初めてみたとき、面白い予感がしたよ。
ヴァニタスは蒼月の吸血鬼より「ヴァニタスの書」を受け継いだ人です。ノエもまた「ヴァニタスの書」を探していました。
俺は医者だ、ヴァンピール専門のな。俺は彼女を治しにきた
これがふたりの出会いです。1話目からハマりました。
初回から気になるラスト|旅路の果てにノエがヴァニタスを・・・!?
©望月淳/SQUARE ENIX・「ヴァニタスの手記」製作委員会
初回から、早くもラストの不穏な雰囲気を漂わせていました。結末が気になります。
旅路の果てに、彼をこの手で殺すまでの物語
ノエの言葉が意味深なんだけど・・・。
なになになに!? ノエがヴァニタスを・・・ってこと?
ラストが気になりますよね。旅路の果てには、どんな展開がまっているのやら。
『ヴァニタスの手記』ネタバレ感想|ノエとヴァニタスの過去
『ヴァニタスの手記』好きなシーンは3つあります。
- ノエの過去
- 恋ってなに?
- ヴァニタスとノエの絆
ノエとヴァニタスの過去が明かされたシーンは、切なくて胸が苦しくなりました。彼らはそれぞれ重いものを背負っていたのです。
ノエの過去|#5「réminiscence-友-」
©望月淳/SQUARE ENIX・「ヴァニタスの手記」製作委員会
第5話「réminiscence-友-」では、ノエの辛い過去が描かれています。泣きました。この1話を見たら、ますますノエに愛着がわきますね。
「réminiscence」は回想という意味です。彼の大切な友だちルイの・・・。
ルイは、ドミニクとともにノエの大切な友だちです。彼ら3人は幼いころから仲良しでした。でもルイは呪持ちだったのです。
蒼月の呪いに侵されると、吸血衝動が抑えられなくなってしまうんだ。
©望月淳/SQUARE ENIX・「ヴァニタスの手記」製作委員会
吸血衝動が抑えられなくなったルイがノエに言った言葉に切なさがこみあげました。
どうせ死ぬなら、君に殺されたい
もしも自分が人を傷つけてしまうなら。その前に殺してほしい。
ルイの願いが切なすぎる。
ノエは彼女を殺すことができず、それをしたのは先生です。
ごめんね、ルイ。ぼくは君を救ってあげることも、望みどおり殺してあげることもできなかった
もしもこのとき「ヴァニタスの書」を受け継いだヴァニタスがいたならと、思わずにはいられない壮絶なシーンでした。
大人になったノエには、今もルイのことがしっかり心に刻まれているのですね。
恋ってなに?|#7「Femme fatale-恋-」
©望月淳/SQUARE ENIX・「ヴァニタスの手記」製作委員会
恋とは、いったいなんですか?
ノエのひとことで始まる第7話「Femme fatale-恋-」。・・・ノエ、直球ですね。
ノエの問に対してヴァニタスの答えは、
俺も知らん。だがジャンヌを見ていると、胸が高まってゾクゾクが止まらなくなる。その衝動を俺は自分にとっての恋であると定義した。その方が面白いからな
・・・恋、ですねぇ。
『ヴァニタスの手記』はさまざまな人の思いも描かれていて面白い。吸血シーンは少しエロティックでドキドキしました。
©望月淳/SQUARE ENIX・「ヴァニタスの手記」製作委員会
「Femme fatale」とは運命の女という意味だけど、「男を破滅させる魔性の女」という意味合いの方が強いようです。
これは誰を指しているのかな。
「魔性の女」というのはジャンヌなんでしょうね。男を破滅させるのかは置いといて。
でもノエにとってはヴァニタスのような気もしました(女じゃないけど)。恋というのではなくて、ノエが今1番気にかけている存在は間違いなく彼だから。
アニメをみていると、ノエは自分でも気付かないうちにジャンヌに惹かれているのかな?とも感じるけど。
ジャンヌが好きなヴァニタス、ノエを想うドミニク、ジャンヌを想うルカ。ヴァニタスに惹かれていくジャンヌ・・・。
それぞれの想いに胸がキュンとする。
ヴァニタスの過去|ドクター・モローとNo.69
呪持ちを追ってシャスール(ヴァンピールを狩る人間)の住処へ向かうヴァニタスとノエ。
第8話〜10話で描かれた地下迷宮では、ドクター・モローの登場とともにヴァニタスの過去が明かされました。
ノエとヴァニタスの絆を感じられるストーリーだったよ。
ヴァニタスは幼少の頃、ドクター・モローの研究所にいたのです。研究の実験台として。
©望月淳/SQUARE ENIX・「ヴァニタスの手記」製作委員会
ヴァンピールの研究をしているドクター・モローがムカつきました。ヴァニタスを「No.69」と呼んだり、彼の目をちょうだいと言ったり・・・。
こいつ、ぶん殴ってやりたいと思っていたらノエがやってくれました。
ドクター・モロー、あんたに言いたいことは山ほどありますが、さっきから6969(ロクキューロクキュー)と、人のことを番号で呼ぶのはやめろ!!
あー、スッキリした。ノエ、カッコよかった。
地下迷宮シーンでは、ヴァニタスとノエの絆が感じられるところがもう一つあります。
©望月淳/SQUARE ENIX・「ヴァニタスの手記」製作委員会
呪持ちのヴァンピールを救うために奮闘するシーン。
諦めかけたヴァニタスに、あんたは何のためにここにいるのかと言い放ったノエがかっこよくて。彼のことばにヴァニタスは自分のやるべきことを思い出す。
俺は医者だ!お前たちヴァンピールを救うためにここにいる!ノエ、援護しろ
このシーンが最高にステキでした。呪持ちを救ったあとに笑いあうヴァニタスとノエが微笑ましい。
人間とヴァンピールも、彼らみたいに共存できれば良いなと願いながら・・・。
『ヴァニタスの手記(カルテ)』みどころ・おすすめポイント
- 魅力あふれる登場人物
- ヴァンピールを治すシーン
アニメ『ヴァニタスの手記』みどころは、ヴァニタス(人間)とノエ(ヴァンピール)の掛け合いです。ふたりとも魅力あふれるキャラでした。
人間とヴァンピールはともに共存していけるのか。
彼らを見ていると、不可能ではないと思ったよ。
お互いの過去を知って、相手を思いやる気持ちに泣けます。種族は違うけど、人間もヴァンピールも同じ心を持っているんですよね。
人間とヴァンピールがどうなっていくのか、今後も見逃せないアニメです。