『Angel Beats!』ネタバレ感想&アニメの魅力を解説|最終話に号泣!泣ける学園ファンタジー
麻枝准×Keyアニメ
『Angel Beats!』の感想です。
麻枝准さんのアニメは『Charlotte』『Angel Beats!』『神様になった日』の順に3作品見ました。『Angel Beats!』の音楽、めちゃめちゃ良いですね。・・・泣きました。
期待を裏切らず面白かったよ。
ただ、ラストに違和感が残りました。これは『Charlotte』を見た時感じたことと似ています。同じ作者だから、こういう作風なのかな。
『Angel Beats!』あらすじ&作品情報
何らかの理由で死んでしまった少年・音無が目覚めたところは、死後の世界の学校だった。そこで、ゆりと名乗る少女と出会う。彼女は「死んだ世界戦線」のリーダーで、天使と日夜激戦を繰り広げていた。全ての記憶を失っていた音無は、わけが分からず、抗争に参加することになるのたが・・・。
『Angel Beats!』アニメの魅力
©VisualArt’s/Key/Angel Beats! Project
麻枝准さん原作アニメ『Angel Beats!』は、バトルありの学園ファンタジーです。面白くて止まらなくなりました。
- 死後の世界で繰り広げられる抗争
- 登場人物の過去
- 笑って泣ける青春ストーリー
ワンクール全13話だから、一気にみれるのも良いね。
舞台は死後の世界!?|死んだ世界戦線vs天使
©VisualArt’s/Key/Angel Beats! Project
『Angel Beats!』の舞台は、死後の世界の学校です。転生ともまた違う、死んでから転生するまでの間の世界。
目覚めた主人公の少年・音無が目にしたのは、銃を持った少女・ゆりでした。
ここにいるってことは、あなた、死んだのよ
麻枝さんが描く世界が斬新。死後の世界は、何らかの未練を残したまま死んだ子どもたちが迷い込む世界なんですよね。
成仏できずに、魂がさまよってる状態なのかな。
その世界にいるのは「死んだ世界戦線」というチームのメンバーたちと「天使」、NPC(ノンプレイヤーキャラクター)と呼ばれる魂が宿っていない生徒たちでした。
NPCとか、なんだかゲームの世界みたいだ。
そこでは「天使」と呼ばれている少女と、「死んだ世界戦線」メンバーの子どもたちが闘っていました。
何もしなければ神様に消されると言い放つゆり。音無は「死んだ世界戦線」に入隊することになります。
なぜ闘ってるんだろ? それも天使と・・・。
「天使」が悪役? 抗争の中、目覚めた音無と同じく、私の頭の中?マークでいっぱいになりました。
闘いは苛烈だけど、メンバーの活動は面白かったです。NPCから食券を巻き上げる作戦には笑ってしまいました。
登場人物の切ない過去
©VisualArt’s/Key/Angel Beats! Project
「死んだ世界戦線」メンバーの過去が切なかった。
物語が進んでいくと、メンバーの生前の過去が明かされていきました。音無の失われていた記憶も・・・。
彼は周りの人のことを思いやる優しい男の子。その優しさは 生前の過去が影響していると思うと、切なくも温かな気持ちになります。
音無、いい奴だ。
ひとつ残念だったのは、過去が描かれずに終わってしまったキャラが多かったところ。
過去が描かれていたのは、主人公の音無、リーダーのゆり、野球少年の日向、副会長の直井、ボーカルのまさみとユイくらいです。
2クールくらいにして丁寧に描いても良かったのではと感じました。
笑って泣ける青春ストーリーと優しい世界
©VisualArt’s/Key/Angel Beats! Project
『Angel Beats!』は、学園アニメの笑って泣ける青春ストーリーも楽しめる。
哀しい過去を背負った子ばかりですが、生き生きしていたのが印象的でした。学校生活を満喫できずに亡くなった子もいたから、この世界があって良かったです。
生前に達せられなかった思いを遂げたとき、子どもたちは卒業(成仏)して消えるみたい。
初めは「天使」と闘っていたり物騒な世界だと思ったけど、実は魅力にあふれた場所なんじゃないかと気づきました。
麻枝さんが描く世界は優しい。
未練を残して死んだ子に思いを遂げられる場所を与えてくれる。斬新な世界を通して、作者の優しさも感じられるアニメですね。
『Angel Beats!』ネタバレ感想|激辛の麻婆豆腐&号泣した最終話の卒業式
アニメ『Angel Beats!』で好きなシーンがいくつかあります。その中から最も印象に残った2つ。
- 激辛の麻婆豆腐のシーン
- 最終話の卒業式
詳しくみていくね。
激辛の麻婆豆腐|「天使」立華かなで
©VisualArt’s/Key/Angel Beats! Project
第5話〜6話で描かれている、激辛の麻婆豆腐のシーンが好きです。
「死んだ世界戦線」メンバーたちの作戦により、生徒会長を降ろされた「天使」立華かなで。
ショックを受けた彼女が無意識のうちに買った食券は、激辛の麻婆豆腐でした。それをメンバーたちは巻き上げてしまったのです。
これ、食いたかっただけなんだな。きっと、これ、あいつの大好物なんだよ。そんなささやかな幸せまで奪っちまった、俺・・・
かなでは、激辛の麻婆豆腐が好きだったんだね。
音無の後悔と彼女を思いやる気持ちが伝わってきます。かなでを学食に誘った音無。2人が麻婆豆腐を食べるところに、ほっこりしました。
あたし、麻婆豆腐が好きなの?
かなでは自分の好きなものにも気づいてなかったようです。いつも淡々としているから、彼女がどういう人なのか不思議でした。
でもこの辺りから、かなでのキャラが際立ってくるんです。「天使」と呼ばれているけど、彼女もひとりの人間なんですよね。
そう言えば『Charlotte』では甘いオムライスがでてきた。
『Angel Beats!』の麻婆豆腐を見ていたら、『Charlotte』のオムライスも思い浮かびました。乙坂家秘伝のオムライス。両方とも美味しそうです。
最終話#13「Graduation」|5人の卒業式
©VisualArt’s/Key/Angel Beats! Project
第13話は泣けました。『Angel Beats!』最終話「Graduation」、卒業式。
学園に迷い込んだ子たちは、思い残すことがなくなったときに死後の世界から消えます。最後まで残っていたのは5人でした。
ゆり、日向、直井、かなで、音無。
彼らの卒業式はジーンとしたけど、笑ってしまうシーンもありました。「死んだ世界戦線」の歌を歌ったとき。かなで作の麻婆豆腐の歌です。
死ぬまでに食っとけー、麻婆豆腐♪
さすが、かなで。中盤からキャラが濃くなりました。
麻婆豆腐の歌の後は卒業証書授与。そして卒業生代表(音無)の答辞。
ここに残る5名も、今日をもって卒業します。一緒に過ごした仲間の顔は忘れてしまっても、僕は魂に刻みあった絆は忘れません
涙声で語る音無のことばにジーンとしました。現世に未練を残したまま死んだ子たちが死後の世界で思いを遂げ、心の整理をして消えていく。
喜ばしいことだけど、ちょっぴり寂しい。
ラスト2人になり、かなでと音無が卒業するところは切なさが残ります。でも来世で出会えたのかなと思うと救われました。
麻枝准アニメ『Angel Beats!』と『Charlotte』ラストに感じる共通点(違和感)
麻枝准アニメ『Angel Beats!』と『Charlotte』を見て感じた共通点(違和感)があります。
両方ともワンクールで終わらせない方が良かったのではないか。
ラストが駆け足で終わってしまった印象です。2つとも良い作品だけに勿体ない感じがしました。
『Charlotte』は最終話だけで、もうワンクールいけそうな展開。『Angel Beats!』は魅力あふれる登場人物が多いわりに、いつの間にか卒業してしまって残念でした。
他のキャラの過去ストーリーも見たかったな。
音無よりも かなでが先にこの世界に来ていたのも違和感が残りました。ラストがもう少し丁寧に描かれていたら良かったです。
それでも号泣したし、心に響いたよ。
『Angel Beats!』と『Charlotte』は繋がっているのでは? と言う人もいますが全くの別モノ。同じ作者だからキャラが似ていたりもしますが・・・。
『Angel Beats!』みどころ・おすすめポイント
- 死後の世界で繰り広げられる抗争
- 登場人物の過去
- 笑って泣ける青春ストーリー
『Angel Beats!』は、死後の世界で描かれるバトルシーンと、登場人物の切ない過去がみどころです。
中盤から、かなでの存在感が増してくるよ。
学園アニメ好きな人にはおすすめ。ワンクール13話なので、一気にみたいときにも良いですね。笑って泣けます。