『銀河英雄伝説ノイエ 邂逅』ネタバレ感想&アニメ銀英伝1期の魅力を解説|アスターテ会戦
わが部隊は現在のところ負けているが、ようは最後の瞬間に勝っていればいいのだ。
アニメ『銀河英雄伝説 Die Neue These(ディ・ノイエ・テーゼ)邂逅』魅力と感想です。
『銀英伝』は、小説(本伝10巻)を読み、旧版アニメ劇場版『わが征くは星の大海』と『新たなる戦いの序曲』、旧版アニメ本伝(第4期まで)を視聴しました。そしてノイエです。
はじめはキャラに違和感があったけど、やっぱり面白い。
旧版アニメを見たあとだったから、キャラが少し若く(幼く)感じました。キルヒアイスは、シュッとしてカッコいい雰囲気。今風ですね。
小説、旧版アニメ、ノイエ、それぞれに魅力があって楽しめたよ。
『銀河英雄伝説 Die Neue These 邂逅』あらすじ&作品情報
宇宙暦796年、帝国暦487年初頭、ラインハルト上級大将率いる二万隻の銀河帝国軍艦隊は、イゼルローン回廊を抜けて自由惑星同盟方面へと進攻。迎え撃つ自由惑星同盟軍は帝国軍の二倍に及ぶ四万隻の艦隊を動員し、帝国軍艦隊を三方から包囲しようとしていた。メルカッツ大将らラインハルト麾下の5人の提督は、“撤退”を意見具申するが・・・。
『銀河英雄伝説 Die Neue These 邂逅』アニメの魅力
© 田中芳樹/銀河英雄伝説 Die Neue These 製作委員会
アニメ『銀河英雄伝説 ノイエ 邂逅』の魅力を3つあげると・・・
- ラインハルトとヤンが素敵
- 大迫力の宇宙戦争
- 様々な人間ドラマが面白い
大画面でみる宇宙戦争は圧巻。
ちなみに私のアニメ環境は、ホームプロジェクターで100インチ画面で視聴。(音は別スピーカーから出しています)
『銀河英雄伝説』は大画面でみると迫力満点なんだ。
ふたりの英雄|常勝の天才と不敗の魔術師
© 田中芳樹/銀河英雄伝説 Die Neue These 製作委員会
- 常勝の天才ラインハルト・フォン・ローエングラム(銀河帝国の軍人)
- 不敗の魔術師ヤン・ウェンリー(自由惑星同盟の軍人)
旧作と比べると登場人物がみんなキリッ&シュッとしてました。はじめは違和感あったけど、何回かみているうちに慣れます。
慣れたら、かっこよく思えてきたよ。
ふたりの英雄が戦略を駆使して戦うシーンや関係性が面白いんですよね。常に勝ち続けてきたラインハルトはヤンにだけは完璧に勝てません。ヤンはヤンで不敗を貫く。
ふたりは敵対しながらも、相手の才能を認めあっているんだ。
性格は正反対だけど、上に立つ才能や先をよむ戦略などは秀でていて似たもの同士なのかもしれません。
大迫力の宇宙戦争にくぎづけ
© 田中芳樹/銀河英雄伝説 Die Neue These 製作委員会
『銀英伝ノイエ』第1期(邂逅)で描かれた宇宙戦争は主に4つ。
- アスターテ会戦
- イゼルローン要塞攻略
- カストロプ動乱
- 銀河帝国VS自由惑星同盟の全面戦争(第2期アムリッツァ会戦へ)
どれも息をのむ展開だったけど、やはり「アスターテ会戦」が一番印象にのこりました。あの陣形は一度みたら忘れられません。「アスターテ会戦」については後ほど・・・。
イゼルローン要塞攻略ではシェーンコップが大活躍するよ。
© 田中芳樹/銀河英雄伝説 Die Neue These 製作委員会
ワルター・フォン・シェーンコップ、銀河帝国出身で自由惑星同盟の軍人。薔薇の騎士(ローゼンリッター)連隊長です。
シェーンコップもかっこいい。
見はじめは幼い印象があったけど、慣れました。同盟軍ヤン艦隊の主要人物となるキャラのひとり。
最後に描かれた銀河帝国VS自由惑星同盟の全面戦争は、アムリッツァ星域会戦(第2期)へつづく宇宙戦争です。こちらも目が離せませんでした。
ラインハルトの戦略は冷酷だったけど、さすがだったよ。
英雄をとりまく様々な人間ドラマ
『銀河英雄伝説』は英雄の他にも個性あふれたキャラが多くて、様々な人間ドラマも楽しめます。
銀河帝国では
ラインハルトと腹心の部下(友)キルヒアイスのやり取りが微笑ましかったです。お互いの信頼関係がうかがえました。
ラインハルトの部下、ミッターマイヤーとロイエンタールも登場。これから色濃く活躍するふたりです。
© 田中芳樹/銀河英雄伝説 Die Neue These 製作委員会
自由惑星同盟では
イゼルローン要塞攻略のときに仲間になったシェーンコップとヤンのやり取りが面白かったです。シェーンコップがヤンを信頼に足る人物だと認めて作戦行動に参加するところ。
そしてフレデリカが可愛い。
エルファシルのときに出会っていたヤンとフレデリカ。そのときに彼女に言ったヤンのひとことをフレデリカは覚えていました。
© 田中芳樹/銀河英雄伝説 Die Neue These 製作委員会
助かったよ。でもコーヒーはきらいだから、紅茶にしてくれたほうがよかった
このシーン好きなんだ。
銀河帝国も自由惑星同盟も、上の人間関係がドロドロです。妬みひがみ、政治的要素など・・・。そういうのも含めて見ごたえたっぷり。面白いですよ。
『銀河英雄伝説 Die Neue These 邂逅』ネタバレ感想|アスターテ会戦がすごかった
第1話〜第2話で描かれた「アスターテ会戦」は圧巻。
アニメ『銀河英雄伝説』で、もっとも印象強く記憶に残ってるのは「アスターテ会戦」です。旧作でも新作でも。
もう画面にくぎづけだった。
映像が鮮明かつキレイになった『銀英伝ノイエ』です。旧作はスペース・オペラのごとくクラシック曲と相まって優雅な雰囲気。対して『銀英伝ノイエ』は、よりシリアスな印象を受けました。
これはすごかったよ。
大迫力の宇宙戦争「アスターテ会戦」
© 田中芳樹/銀河英雄伝説 Die Neue These 製作委員会
ラインハルトの号令「ファイエル」で攻撃が始まる「アスターテ会戦」は大迫力でした。自由惑星同盟の艦隊が次々と撃沈していく様子は怖くもあり目を離せません。ただただ、圧巻のひとことです。
命令を下すラインハルトのアイスブルーの瞳にひきこまれる。
『銀英伝ノイエ』のラインハルトもかっこいいですね。特にアイスブルーの瞳が・・・。
ラインハルト、ファーレンハイト、メルカッツが続けて「ファイエル」と攻撃を命令するシーンが、めちゃめちゃかっこよくて好きです。(←同盟軍の第二艦隊に攻撃を仕掛けるところ)
ファーレンハイトも、メルカッツ将軍も良いよね。
彼らふたりはこれからのストーリーでも主要人物。物語をある程度知っていると、第1話から登場するキャラにも感慨深さが増します。
ラインハルトの戦略|各個撃破
「アスターテ会戦」は、ふたりの英雄の戦略も面白い。これもみどころのひとつです。
© 田中芳樹/銀河英雄伝説 Die Neue These 製作委員会
敵軍の合計は4万隻か。わが軍の2倍だな
同盟軍4万VS帝国軍2万
数だけで考えれば帝国軍は不利に思えるけど、ラインハルトの見解はちがうんです。同盟軍は3方向から帝国軍に接近してきました。
- 同盟軍は3ヶ所に分散しているけど、帝国軍は1カ所に集中している(各個撃破に有利)
- 中央にいる帝国軍は、次の戦場へ移動するのに時間と距離がかからない
結論→帝国軍が同盟軍より圧倒的に有利な状況にある。
『銀河英雄伝説』原作、田中芳樹さんの小説は『アルスラーン戦記』もよみました。この2作品は、戦略を駆使して敵を倒すところがめちゃめちゃ面白いんです。『アルスラーン戦記』もアニメ化されました。
ストーリーも絶品なんだよね。
『銀河英雄伝説』はラインハルトの他にももうひとり、戦略に長けた人物がいます。第1話の後半、キルヒアイスの不安が的中。
© 田中芳樹/銀河英雄伝説 Die Neue These 製作委員会
ただ時おり、怖くなるときがあるのです。あなたがここにいるように、敵にも秀でた誰かがいたらと・・・
もうひとりの英雄、ヤン・ウェンリーです。
ラインハルトの命令により中央突破をはかった帝国軍だけど、やすやすと勝たせてはくれないんですよね。
ヤンの戦略|リング状の陣形
第2話ではラインハルトを悔しがらせたリング状の陣形が完成します。
なんたるぶざまな陣形だ!
常勝の天才ラインハルトにこんなことを言わせた人物、ヤンの戦略もみごとでした。負傷したパエッタ総司令官にかわり、全艦隊の指揮をまかされたヤン。
© 田中芳樹/銀河英雄伝説 Die Neue These 製作委員会
心配するな。私の命令に従えば助かる。生還したい者は、落ちついて私の指示に従ってほしい。わが部隊は現在のところ負けているが、ようは最後の瞬間に勝っていればいいのだ。負けはしない
ヤンのことばを聞くと安心するね。
ふだんは穏やかなヤンが、ここぞというときはキリッとする。アニメで描かれたキリッとしたヤンがまたかっこいいんです。
ヤンの戦略は中央突破を逆手に取るものでした。左右に分断されたとみせて、帝国軍の背後にまわる。・・・それをヤンは事前に練っていたのです。
みごとだった。リング状の陣形が目をひいたよ。
背後につかれた帝国軍ラインハルトは、そのまま前進を命じます。両艦隊、前進をつづけてリング状に・・・。
旧作アニメ本編と劇場版『新たなる戦いの序曲』(旧作本編1、2話のリメイク)でも大きく描かれた「アスターテ会戦」。何回みても面白いですね。いちばん好きな陣形です。
『銀河英雄伝説 Die Neue These 邂逅』みどころ
- ふたりの英雄の戦略
- 大迫力の宇宙戦争
- 英雄をとりまく様々な人間ドラマ
『銀河英雄伝説 Die Neue These 邂逅』は、ふたりの英雄の戦略に注目です。とっぱじめからラインハルトもヤンも天才ぶりを発揮します。
大迫力の宇宙戦争は見ごたえあるよ。
アニメをみたら(みる前でも)原作小説もおすすめ。本伝だけで10冊あるけど、最後まで面白さが半端なかったです。
ストーリーを知った上でアニメをみると、さまざまなキャラに感情移入できるよ。