『鬼滅の刃』ネタバレ感想&アニメの魅力を解説|十二鬼月・累と胡蝶しのぶの夢

醜い化け物なんかじゃない。鬼は虚しい生き物だ。
アニメ『鬼滅の刃』第1期をみました。原作コミックは未読。ちょっぴりグロかったけど、アニメは面白かったです。

ねずこがカワイイ。
LiSAさんの主題歌とともに大人気になっていますね。LiSAさんといえば、私のなかではSAOのイメージですが「紅蓮華」も素敵な曲。
『鬼滅の刃』あらすじ&作品情報

時は大正。竈門炭治郎は亡き父親の跡を継ぎ、炭焼きをして家族の暮らしを支えていた。炭治郎が家を空けたある日、家族は鬼に惨殺され、唯一生き残った妹・竈門禰󠄀豆子も鬼と化してしまう。禰󠄀豆子に襲われかけた炭治郎を救ったのは冨岡義勇と名乗る剣士だった。
『鬼滅の刃』アニメの魅力を解説

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
アニメ『鬼滅の刃』魅力はたくさんあります。白熱のバトルや、ほどよく笑えるシーン、個性あふれる登場人物・・・。
- 敵味方問わず感情移入できる
- 鬼との熱いバトルにドキドキする
- 禰󠄀豆子(ねずこ)が可愛い
主人公の炭治郎をはじめ、善逸や伊之助、禰󠄀豆子も可愛くて面白い。味方だけでなく敵の鬼キャラまで丁寧に描かれているのが伝わってきました。

詳しくみていくね。
敵味方問わず感情移入できる|『鬼滅の刃』魅力①

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
敵キャラである鬼にも感情移入ができるのも、『鬼滅の刃』の魅力。
炭治郎は家族を鬼に殺されて、妹の禰󠄀豆子も鬼になる・・・という過酷な経験をしました。人間にとっては鬼は共存できないもの。
人に憎まれる鬼たちですが、鬼もかつては人だったのです。炭治郎の言葉が温かくてジーンとしました。
醜い化け物なんかじゃない。鬼は虚しい生き物だ。悲しい生き物だ

鬼の過去をみていくと、胸が痛む・・・。
『鬼滅の刃』は 人だったころの鬼の過去が丁寧に描かれているから、敵キャラにも感情移入できるんですよね。
鬼との熱いバトルにドキドキ|『鬼滅の刃』魅力②

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
バトルシーンが熱い!いろんな技を繰り出し、鬼をやっつけるところも面白いです。
気がついたらたくさんの技を繰り出す炭治郎。彼だけでなく、同期の鬼殺隊・善逸と伊之助の闘うシーンも白熱でした。

『ソードアートオンライン』のようなバトルシーンが好き。SAOとはまた違うけど楽しめた。
最初は弱かった炭治郎が、だんだん強くなっていくのも感慨深いものがあります。
彼の目的は、鬼になった禰󠄀豆子を人間に戻すこと。
そのために彼女を襲った鬼舞辻無惨(きぶつじ むざん)を探していました。無惨は人間を鬼に変える力を持った鬼の親玉のような奴です。
炭治郎は無惨と接触するのですが、見失ってしまう・・・。1期の最後、無惨があまりにも強く、情け容赦内なくてゾッとしました。
禰󠄀豆子が可愛い|『鬼滅の刃』魅力③

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
竹を口に加えた炭治郎の妹・禰󠄀豆子(ねずこ)が可愛くて、兄妹の絆にほっこりします。

彼女は無惨に襲われて鬼になったけど、人を襲わないんだ。
なぜ襲わないのか理由はハッキリしてないけど、炭治郎と禰󠄀豆子の絆は固い。お互いを守りながら鬼を退治していきます。

炭治郎も禰󠄀豆子も、お互いを大切に思っているのが伝わってくる。禰󠄀豆子、人間に戻れると良いな。
『鬼滅の刃』ネタバレ感想・好きなシーン

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
『鬼滅の刃』第1期で特に好きなシーンは2つありました。
- 第21話「隊律違反」十二鬼月・累の回想
- 第24話「機能回復訓練」蟲柱・胡蝶しのぶの夢

2つとも心に響いたよ。
十二鬼月・累と寄せ集めの家族|#15〜21

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable
第15話〜21話では、炭治郎たちが那田蜘蛛山に鬼退治に向かいます。彼らを待ち受けていたのは、十二鬼月(じゅうにきづき)・累(るい)と、累の家族たちでした。
累は、めちゃめちゃ硬い蜘蛛の糸を自在に操ることができる蜘蛛鬼です。母、父、兄、姉の家族と共に暮らしていました。

でもこの家族、なんか変なんだ。
母と姉は極端に累を怖がっています。それもそのはず。累は恐怖によって家族を支配していたのだから・・・。

寄せ集めの偽りの家族。累にとって家族って何なんだろうね。
敵だけど彼が可哀想になりました。炭治郎をかばう禰󠄀豆子をみて、家族の愛や絆に感動する累。
君の妹を僕にちょうだい。おとなしく渡せば、命だけは助けてあげる
新しい「妹」として、禰豆子に異様な執着を見せるようになります。
21話、累の哀しい過去
累の過去が描かれた21話が切なかったけど心に響く1話でした。
病弱だった累は無惨によって鬼にされます。両親は累と心中しようとするけど、逆に殺してしまった累。心の中では虚しさが募っていたのです。
毎日毎日、父と母が恋しくてたまらなかった。偽りの家族をつくっても、虚しさがやまない

累は、ずっと両親に謝りたかったんだね。
切なかったけど、最後は両親と一緒にいる累が描かれていて少しだけ救われました。
十二鬼月・累は、鬼殺隊の水柱・冨岡義勇(とみおかぎゆう)に切られます。
蟲柱・胡蝶しのぶの夢|#24「機能回復訓練」

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第24話「機能回復訓練」では、胡蝶しのぶの哀しい過去と思いが描かれていました。
胡蝶しのぶは鬼殺隊の一人で蟲柱。いつも笑っていて、おっとりしている不思議キャラ。このストーリーでは彼女の胸のうちが明かされています。
那田蜘蛛山の鬼退治で負傷した炭治郎たちを自分の屋敷で預かり、弟子たちに訓練の手助けをさせる。
炭治郎としのぶが屋根の上で話すシーンが好きです。
君には、私の夢を託そうと思って・・・
しのぶの夢は鬼と仲良くすることでした。きっと炭治郎ならできると・・・。
彼女の最愛の姉は鬼に惨殺されていたのです。苦しそうな表情をしながら話す彼女を見ていると胸が痛む。
鬼に大切な人を奪われた人々の涙をみるたびに、絶望の叫びを聞くたびに、私の中には怒りが蓄積され続けて膨らんでいく
いつも微笑んでいるしのぶ。でも心のうちは姉の仇である鬼に怒りを覚えていました。

笑っているのに、心では泣いている。・・・ピエロを連想した。
一説に、ピエロの顔に涙マークがあるのは人を笑わせているけれど、心の中では哀しみを抱いているというのがあります。
道尾秀介さんの小説『笑うハーレキン』に道化師とピエロの違いが書かれていました。


しのぶは、ピエロのように心の中で悲しみを抱いているのかもね。
彼女の姉は炭治郎のように優しい人で鬼に同情していました。自分も姉のようにあるべきだと思うけど、怒りが勝ってしまう・・・。
自分の代わりに炭治郎が頑張ってくれてると安心すると言った彼女が愛おしくなりました。
『鬼滅の刃』みどころ・おすすめポイント

- 鬼との白熱バトル
- 個性的なキャラ
『鬼滅の刃』みどころは、鬼との白熱バトルと面白さがあふれたキャラです。敵味方問わずにひとりひとり丁寧に描かれているから感情移入できました。

冨岡義勇(とみおかぎゆう)が好き。他にも個性あふれたキャラがたくさんだよ。
鬼を倒すシーンなどは、ちょっぴりグロいんだけど・・・。ストーリーが面白くてシリアスながらクスッと笑えるんですよね。

