『メイドインアビス 深き魂の黎明』劇場版ネタバレ感想|カートリッジが度し難い!ボンドルドとプルシュカのラスト

劇場版『メイドインアビス 深き魂の黎明』を見ました。
原作コミックでは4巻と5巻の内容です。
めちゃめちゃ面白くて度し難い(救いがたい)。黎明卿・ボンドルドがやったこと(カートリッジ)が・・・。
劇場版の映画を見る前に、原作『メイドインアビス』コミックを読んでいました。物語の展開は知っていたけど衝撃ですね。
原作からして度し難いので、これがこのままアニメ映画になるのかと覚悟がいりました。

これを見るの覚悟がいる。そして泣いた。
劇場版『メイドインアビス 深き魂の黎明』あらすじ&作品情報

隅々まで探索されつくした世界に、唯一残された秘境の大穴「アビス」。そこには奇妙な生物が生息し、貴重な遺物が眠っていた。アビスの縁に築かれた街・オースに暮らすリコは母を探すため、アビスで見つけたロボット・レグとともにアビスに潜る。やがて、ナナチも仲間に加わり、ボンドルドの待つ深界5層へと冒険を進める。そこで、プルシュカと名乗る女の子に出会い・・・。
劇場版『メイドインアビス 深き魂の黎明』ネタバレ感想
可愛いキャラなのにストーリーは度し難い(救いがたい)。この救いがたさが『メイドインアビス』の魅力でもあります。

©つくしあきひと・竹書房/メイドインアビス「深き魂の黎明」製作委員会
劇場版『メイドインアビス 深き魂の黎明』で描かれているのは深界5層「なきがらの海」。
- アビスの呪い(深界5層の上昇負荷は、全感覚の喪失・意識混濁・自傷行為)
- 深界に行けば行くほど、理不尽としか言いようがない現生物(深界5層では クオンガタリなど)
さらに度し難さが増していました。白笛の黎明卿・ボンドルド。・・・彼が途方もなく度し難い。
黎明卿・ボンドルドが度し難い!
劇場版『メイドインアビス 深き魂の黎明』で、リコとレグ、ナナチは深界5層「なきがらの海」に到達。そこには白笛の黎明卿・ボンドルドがいる「前線基地(イドフロント)」がありました。
ボンドルドはナナチとミーティの因縁の人物です。アビスの呪い(上昇負荷)を子どもを使って実験。ナナチを今の姿にして、ミーティの人間性を奪った張本人。ナナチとミーティのカタキです。

「素晴らしい」が口癖のボンドルドが不気味だった。口調は優しくて穏やかなのに、どこかズレているというか。


©つくしあきひと・竹書房/メイドインアビス「深き魂の黎明」製作委員会
ボンドルドが持つ白笛は、ボンドルド自身・・・というのには身震いしました。
白笛というのは人間の命から作られたものです。ボンドルドは自らの体を白笛にして、特級遺物「精神隷属機(ゾアホリック)」を使い、自分の意識を別の人間に上書きした複製だった。

狂ってる。だから倒しても倒しても、他にコピーして復活するんだ。
もはや人間ならぬボンドルド。彼が怖かったです。アビスという未知の世界は恐ろしいですね。それに魅せられてボンドルドみたいのが出てくる。
プルシュカとの出会い|冒険への憧れ
劇場版『メイドインアビス 深き魂の黎明』で新たな、でも切ない出会いがありました。ボンドルドの愛娘・プルシュカです。

©つくしあきひと・竹書房/メイドインアビス「深き魂の黎明」製作委員会

ボンドルドに娘がいたの?・・・意外。
ボンドルドとの血の繋がりは薄いプルシュカ。1度も地上に出たことがなくて、冒険への憧れを持った女の子です。
プルシュカが可愛かった。原作でも可愛かったですが、これがアニメになるともっと可愛くて(そして、切ない)。
あたし、一緒に冒険に行きたいんだ!
冒険に行きたいと、夜明けを見たいと願うプルシュカは、リコに負けず劣らず好奇心旺盛。
『メイドインアビス』を見ていると度々目にするのが「憧れ」。未知の世界への憧れです。
その気持ちがキラキラしていて眩しくて。私もアビスに魅了されている1人なんです。だからリコやプルシュカの気持ちが理解できる。・・・これも『メイドインアビス』の魅力ですね。
プルシュカがボンドルドのことをパパと呼ぶたびに、ストーリーを知っている私は切なくなりました。そのパパには、ボンドルドを信じて慕うプルシュカの愛を感じたからです。
全体的に度し難くて切ない『メイドインアビス 深き魂の黎明』ですが、癒されたシーンもありました。
リコたちが「前線基地(イドフロント)」に着いてそこで3人まとまって休むシーンがあるのですが、そのシーンが可愛くて。この絵柄だけ見るとほのぼのするのになぁ・・・。

リコとレグとナナチがくっついて丸まって休むシーンに癒されたよ。
ボンドルドとの対決|レグがヌルヌルに!?

©つくしあきひと・竹書房/メイドインアビス「深き魂の黎明」製作委員会
れ、レグがぁ・・・。
ボンドルドとの最後の対決のとき、電気を帯びた後のレグが凄まじかったです。原作漫画を読んだとき、このシーンどんな感じになるのかと楽しみだったんですよね。
レグが一瞬、オーゼンに見えた・・・。こんな感じのオーゼンです。

© 2017 つくしあきひと・竹書房/メイドインアビス製作委員会


フォ!?
我を失ったレグがヌルヌルと素早くて、凄まじく強かった。ここから最後までのボンドルドとの戦いがすごくて、これもみどころです。
戦いの結末がわかっていても目が離せませんでした。レグ、すごい。これが「奈落の至宝(オーバード)」の力なのか。ボンドルドと互角の戦いです。

ボンドルドも強すぎ。
切なすぎたプルシュカのラスト|カートリッジについて
ラストもまた度し難い、・・・いや、度し難すぎました。救われないと思ったのは、ボンドルドがプルシュカに行ったこ「カートリッジ」です。
カートリッジに詰められた子どもが上昇負荷の呪いを肩代わりすることで、ボンドルドは呪いを受けなくなるという・・・。
!!!!(このシーン、言葉を失いました。)
レグと戦うときに、愛娘・プルシュカをカートリッジに詰めて、アビスの呪いを肩代わりさせていたボンドルド。
人道非道な行いにリコとレグ、ナナチは絶句します。レグが火葬砲を放ったときの表情が忘れられない。リコが堪らず大泣きしたシーンに私も放心しました。

©つくしあきひと・竹書房/メイドインアビス「深き魂の黎明」製作委員会
最後にプルシュカはリコに命を預け、白笛に・・・。

これだけが救いかな。悲しくて切ないけど、プルシュカは白笛になってリコと一緒に冒険へ旅立つのだから。
劇場版『メイドインアビス 深き魂の黎明』度し難いけど最高だった
劇場版『メイドインアビス 深き魂の黎明』、原作通りに度し難いけど、最高に面白かった。見るには覚悟が必要です。

R指定なのがわかる。
思いっきりネタバレのレビュー記事ですが、内容を知らないまま見た方が衝撃は凄まじいかもしれません。・・・知ってても衝撃だったので。
深界6層の上昇負荷は人間性の喪失もしくは死です。帰還は出来ないと言われているため、絶界行(ラストダイブ)になります。
自分の白笛を得たリコは、深界6層「還らずの都」へ。
映画はここまで。深界6層に降りていくところで終わりです。原作コミックはまだ続いていますが、今後の展開も楽しみでなりません。
劇場版『メイドインアビス 深き魂の黎明』みどころ・おすすめポイント

- 度し難いストーリー
- プルシュカとの出会い
- ボンドルドとの対決
みどころは未知の世界アビスで繰り広げられる冒険。『メイドインアビス 深き魂の黎明』では、度し難い(救いがたい)ストーリーが際立っていました。
ナナチの宿敵・ボンドルド。
彼との戦いが凄まじかったです。レグがヌルヌル(?)になったところと、プルシュカの最後が衝撃。

原作を読んでいても放心しちゃった。
『メイドインアビス』ファンは見ましょう。絶対見ましょう。見るなと言われても見ましょう。覚悟がいるけど最高に面白かったです。
『メイドインアビス』知らない人は、まず原作コミックかアニメ、もしくはアニメ総集編の過去劇場版2作(前・後編)を見ましょう。面白いから絶対見て。



