『NieR:Automata Ver1.1a(アニメ)』ネタバレ感想・解説|2Bの微笑みと9Sの叫び #16 broken [W]ings
ああ、ナインズ
アニメ『NieR:Automata(ニーアオートマタ)Ver1.1a』第16話「broken [W]ings」感想です。きちゃいましたね、この回が・・・。
2B、LOST
オープニング曲に2Bの微笑みが描かれていたから、覚悟はしていたんだ。
第2クール(ゲームでは3周目)の衝撃展開のひとつ。ここから、2Bの記憶を引き継いだA2と9Sがメインとなりストーリーは進んでいきます。
エグイのは、2BのLOSTでさえも衝撃展開のうちのひとつなんですよね。・・・まだまだ、鬱展開は続くんです。
見たいけど見るのが怖い。
『NieR:Automata Ver1.1a』#16「broken [W]ings」あらすじ
NieR:Automata Ver1.1a
機械生命体は地上のヨルハ部隊のみならず、ウイルスを通じて<バンカー>をも浸食し、自爆シーケンスを起動。それにより第十三衛星軌道基地バンカーが崩落。2B・9S両名は汚染を回避し、バンカーからの脱出に成功。これより残存するヨルハ部隊を発見・任務を遂行すべく、地上への再降下を開始する。
『NieR:Automata Ver1.1a』ネタバレ感想|2BのLOSTに号泣&記憶を継いだA2
©SQUARE ENIX/人類会議
『NieR:Automata Ver1.1a』第16話「broken [W]ings」一番衝撃だったのは、2BのLOSTシーンではないでしょうか。
2B、A2に刺されLOST
ゲームでウィルス汚染された2Bを操作した記憶が蘇りました。・・・あれは苦しくて辛かったです。
吊り橋までの道のりを、壊れていく2Bのモノクロ視界とともにゆっくり(でも気持ちは焦りながら)進んでいくところ。
これ、地獄だった。ウィルス汚染が広がるにつれて2Bが壊れていくのを実感しながら操作するから。
アニメでは周りの景色が色づいて綺麗だったのが印象に残りました。・・・ふと、ゲーム後半の手を伸ばしたA2の言葉が頭をよぎります。
こんなに世界が綺麗だって、気づかなかったな
ほんとうに、一瞬こんな気持になりました。第2クールは鬱展開が続き、心の余裕がなくて・・・。そんな中、アニメで描かれた人間が滅んだ後の綺麗な風景。
2Bの状況は最悪なのに、一瞬、心にゆとりが持てた。
最期に微笑んだ2B|衝撃のLOSTシーンに涙
©SQUARE ENIX/人類会議
2Bがウィルス汚染されたところから、もうすでに涙が止まらなくなりました。そして、
ああ、ナインズ……
これが2Bの最期の言葉になりました。9Sにとっては最悪の状況を目にしたわけだけど、2Bが9Sに会えて良かったです。
2Bが呼んだ「ナインズ」。この言葉に彼への、ありったけの愛情を感じたよ。
最期は微笑んでいた2B。ゲームでもアニメでも、この微笑みには多くの感情が込み上げてきます。
罰(9Sの抹殺)から解放された安堵と、今まで感情を抑えてきたけど確実にあった9Sへの愛情
感情を持つことは禁止されていると言っていた2Bが、初めて9Sに見せたありったけの感情(微笑み)が、彼女の最期だとは。・・・複雑ですね。
『NieR:Automata』キャッチフレーズになっている言葉「生と死を繰り返す螺旋に・・・・・・我々は囚われ続けている。これは呪いか。それとも罰か」も思い浮かびました。
2Bはやっと解放されたんだね。切ないけど、それだけは救いかな。
2Bから託された記憶(ウェポンストーリー)が神演出|髪を切ったA2の決意
2Bの記憶を受け継いだA2(正式名称はヨルハ機体試作型、アタッカー2号)。2Bは自分の記憶とともに未来をA2に託します。
これは、私の記憶。みんなを……未来を……お願いするね。A2
2Bの武器に触れることで、彼女の記憶がA2に託されるシーンが神演出でした。
武器に宿った2Bの記憶がウェポンストーリーを感じる演出になっていて素敵だった
『ニーア』シリーズにはウェポンストーリーというのがあって、武器ひとつひとつにそれぞれストーリーがあるんです。ゲームではそれが読めるようになっているのだけど、アニメの演出をみて、こんな感じで記憶が受け継がれるんだ・・・と。
ゲームでウェポンストーリーを読むのも楽しかった。
全ての思いをA2に・・・。この後、A2は髪を切りますが、そこには2Bへの手向けと記憶を受けついだ証、そして決意が表れています。
小説版『NieR:Automata 長イ話』(ゲーム本編をノベライズ化したもの)では、A2視点での2B最期のシーンが読めます。
他にも、これから狂っていく9Sの心情なども読めて感情が荒れ狂うけど面白いのでおすすめです。
キャラの心情がより理解できるよ。
9S、渾身の叫びに鳥肌!2Bと9Sの気持ちに寄り添えるアニオリ神演出
©SQUARE ENIX/人類会議
2BがA2に刺されるところを吊り橋で目撃した9Sのシーンが鳥肌ものでした。
そんな……2B
そして、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! 9S(花江夏樹さん)、渾身の叫び。
ゲーム3周目(アニメ第2クール)では、9Sがこんな感じで叫ぶシーンが多いんです(・・・どんだけ鬱展開なんだよ、ニーア)その記念すべき(?)初絶叫が今回のシーンになります。
辛いけど、これも第2クールの醍醐味ということで実は楽しみにしてた。
2Bはウィルス汚染されてたから、A2がしたことは致し方ないことなんだけど・・・。9Sにとっては刺したところしか見てないわけで、A2を憎むのもわかるんですよね。
ここから9Sは2Bを失ったことでA2に憎しみを抱き、狂っていくことに・・・。ゲームでも小説でも辛くて苦しい描写が続くけど、みどころでもあります。
あと何回叫ぶことになるやら。
9Sの叫びも見れて大満足したところで、第16話で描かれたアニオリ神演出が(ウェポンストーリーの他に)もう一つありました。
「木漏れ日の朝」「雨の廃墟」「冷たい基地」、「ヨルハ二号B型」「2Bさん」「2B」・・・。お互いを思う気持ちが伝わってきてジーンとしました。
この回想シーンをみながら、2Bの最期が描かれるんだろうな・・・とカウントダウン(予感)を抱きながら。
切なくて素敵なアニオリ演出だった。
『NieR:Automata Ver1.1a』#16「broken [W]ings」みどころ
2BのLOSTシーンと、9Sの絶叫
『NieR:Automata Ver1.1a』第16話「broken [W]ings」みどころは、2BのLOSTシーンと9Sの絶叫です。それにともなうアニオリが神演出すぎて、もう丸々一話全てがみどころでした。
ここからが本番。
ラストはポッドによるA2の記憶がすこしだけ描かれました。残存7機と言っていたのだけど、これは「真珠湾降下作戦」の記憶?4機では?・・・と思いつつ次回も楽しみです。