『NieR:Automata Ver1.1a(アニメ)』ネタバレ感想 #6「[L]one wolf」リリィの真珠湾降下作戦
![『NieR:Automata Ver1.1a(アニメ)』第6話「[L]one wolf」](https://anime-can.com/wp-content/uploads/2023/03/20230306_093551_0000.jpg)
あれは夢じゃない。あれは私の・・・私の記憶
アニメ『NieR:Automata(ニーアオートマタ)Ver1.1a』第6話「[L]one wolf」感想です。今回も泣きました。
リリィ視点での過去回想「真珠湾降下作戦」が描かれていた第6話。

「真珠湾降下作戦」までアニメ映像として見れるなんて、神。
アニメは『オートマタ』派生作品や前作などを上手く織り交ぜながら描かれていますね。ニーア愛が深くて、見てる方は嬉しいです。
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『NieR:Automata Ver1.1a』#6「[L]one wolf」あらすじ
第6話 [L]one wolf

【ポッド042・ポッド153両機より報告】過去記録の一部と推測されるデータを発見。共有サーバーに転送する。11941年12月8日。とある極秘任務を携え、地球へと派遣されたアンドロイド達と遭遇。見慣れぬ様相の奴らは自らを<ヨルハ部隊>と名乗った。私達を見捨てた司令部。秘匿事項ばかりで謎の多いヨルハ部隊。だが、疑っているばかりでは家族を守れない。……私の選択が、私達の戦いが、長きに亘る消耗戦の突破口となることを願っている。
リリィの過去「真珠湾降下作戦」はどんなストーリー?簡単な解説

©SQUARE ENIX/人類会議
第6話「[L]one wolf」で描かれたリリィの過去「真珠湾降下作戦」には、ヨルハ部隊の2号、4号、16号、21号と、リリィを含めたレジスタンスメンバーが登場しました。
ちなみに、ヨルハ部隊の2号というのは2Bではなく、素体が一緒の別アンドロイド・A2です。アニメの最後にチラッと登場しました(「真珠湾降下作戦」はリリィとA2が共闘した過去)。
舞台やコミックなどがアニメ版の元になっています。これがまた鬱展開で心がえぐられるんですよね・・・。
- 舞台『音楽劇ヨルハ』
- コミック『ヨルハ 真珠湾降下作戦記録』(『音楽劇ヨルハ』のコミック版)

おすすめはこの2作品。コミックはKindle版もあるから、すぐ読めるよ。


「真珠湾降下作戦」については、音楽劇やコミックの他に小説でも描かれています。別館『ほんのたび。』で詳しく書いていますので、ぜひ。

『NieR:Automata Ver1.1a』#6「[L]one wolf」ネタバレ感想

©SQUARE ENIX/人類会議
リリィの過去回想で登場したヨルハ部隊と、レジスタンスの仲間。彼女たちをアニメ映像で見れるなんて・・・、感無量です。
アニメはリリィが生き残った世界線。
コミックはまだ結末を迎えてないからわからないけど、音楽劇では生き残らないんですよね(原作ゲームはアネモネが生き残ってレジスタンスのリーダーになる)。

コミックや舞台劇とはまた違ったものになってた。リリィ(・・・と、2号)以外はみんなLOSTしちゃったのかな。
アネモネやデイジーも・・・。哀しさ半分と温かさ半分、という気持ちになりました。
哀しさは、たぶんリリィと2号以外は生き残ってないという気がしたから。温かさは仲間を守るために戦ったヨルハ部隊やレジスタンスの姿から。

人類のために戦うのではなく、仲間を救いたい一心で戦う姿は胸が熱くなるよね。
リリィの選択とローズ隊長の言葉

©SQUARE ENIX/人類会議
バンカーに不信感を抱きながらも、2Bや9Sと行動を共にしているリリィ。彼女の中では、ローズ隊長の存在が大きかったのだとわかりました。
いつかリリィが家族を率いるときがきたら、その時のお前は今の私と同じ選択をするよ

ローズ隊長の言葉通りになったね。今のリリィはレジスタンス(家族)のリーダーだから。
「真珠湾降下作戦」でヨルハ部隊と行動をともにすることを決めたのはローズ隊長です。そして最後にリリィを守ったのも・・・。
「守るために使え」と言って、銃をリリィに手渡したシーンが印象に残りました。

リリィが持っていたのはローズ隊長の形見だったんだ。守るための銃・・・って、なんだか良いね。
論理ウィルスに汚染されたリリィ
論理ウィルスに汚染されたリリィの言葉が心に刺さりました。
戦闘用じゃないから守られてばかり。私はみんなを救いたいのに
みんなを救いたいと、人一倍強く思っていた彼女。
リリィは上級士官の愛人用モデルです。上官のストレスのはけ口にされていた彼女を助けたのはローズ隊長でした。それでレジスタンスたちは脱走兵として登録されることに・・・。

リリィはずっと引け目を感じていたんだ。仲間を終わりのない旅路に引きずりこんだのは私だと。
コミック『ヨルハ 真珠湾降下作戦記録』には、リリィの気持ちが描かれています。

機械生命体と戦うアンドロイドにとって、論理ウィルスに汚染されることは、けっこう致命的なんですよね。
自分のデータを書き換えられ、操られてしまう。
論理ウィルスに汚染されると、目が赤く光り、運動神経もやられるから動きがおかしくなったりします。
リリィを助けたことで、21号も論理ウィルスに汚染されていました。アニメでも少しだけ描かれたエレベーターシーン。アネモネもエレベーターホールに残り・・・。

ここからの展開がまた絶望感半端なくて闇なんだ。リリィ視点だからアニメでは描かれなかったけどね。
終わりのない螺旋に囚われ続けるアンドロイドたち
2Bたちヨルハ部隊のアンドロイドは、バンカーに義体がある限り、死んでも(LOSTしても)何度でも生き返ることができます。

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私たちアンドロイドは夢を見ないし、魂もない。だが記憶はほんもの。その時の記憶が今のあなたをつくっている
2Bの言葉に、第1話で記憶がないまま復活した9Sが思い浮かびました。
記憶のバックアップができないまま復活したら、それは「復活する前の自分と同じ自分」といえるのか。

こういうところにも哀しさを感じるんだよね。
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最後にリリィが何気なく2Bに彼女の記憶を問うシーンがありました。
お前にはどんな記憶があるんだ、2B

こ、これは聞いちゃダメなやつなんだよ・・・、リリィさん!
リリィとアネモネがダブって見えたシーン&号泣した特殊エンディング

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「真珠湾降下作戦」で助かったリリィが叫ぶシーンがインパクトありました。
忘れない。みんなのこと、一緒にいたこと、闘ったこと、助けてくれたこと、絶対に忘れない

このシーンのリリィ、『音楽劇ヨルハ』のエレベーターホールでアネモネが叫ぶシーンとダブってみえた。
そして、思わず号泣した特殊エンディング。
レジスタンスの仲間がロストした順に消えていってる・・・と、切なくなりました。最後のリリィだけは消えないんですよね。やっぱり他は生き残ってないのかな。

消えていく仲間がみんな優しげに微笑んでるの、印象的だったよ。
『NieR:Automata Ver1.1a』#6「[L]one wolf」みどころ

リリィ視点での「真珠湾降下作戦」
『NieR:Automata Ver1.1a』#6「[L]one wolf」みどころは、リリィの過去回想シーンです。レジスタンスメンバーの家族のような絆や、ヨルハ部隊との共闘など感情が揺れ動くシーンが満載でした。

「真珠湾降下作戦」について詳しく知りたければ、コミック『ヨルハ 真珠湾降下作戦記録』もしくは舞台『音楽劇ヨルハ』がおすすめ。
アニメではサラッと描かれたストーリーが、実は深くて楽しめます。かなり悲哀に満ちたものになってるから覚悟してください。

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