『NieR:Automata Ver1.1a(アニメ)』ネタバレ感想|ローズがつけた名前に号泣|#17 bad [J]udgment
忘れない。仲間を救えない苦しさだけは。
アニメ『NieR:Automata(ニーアオートマタ)Ver1.1a』第17話「bad [J]udgment」感想です。今回はA2視点の過去ストーリーでした。
A2(2号)とリリィが出会った「真珠湾降下作戦」悲哀に満ちたストーリー
本当に切なくて、温かくて、でもやっぱり悲しくて。A2の怒りが伝わる物語だった。
アニメで「真珠湾降下作戦」ストーリーが大きく描かれたのは、今回で2回目ですね。以前は第1クール第6話で取り上げられていました。
第6話はリリィ視点、今回はA2視点で描かれています。「真珠湾降下作戦」はリリィとA2の今後を運命づけた大きなストーリーになるので要チェックです。
『NieR:Automata Ver1.1a』#17「bad [J]udgment」あらすじ
NieR:Automata Ver1.1a
11941年12月8日。新型機体で構成された<ヨルハ>部隊による戦闘作戦が決行された。地上への降下中、機械生命体の急襲を受けた私達は、旧型のアンドロイド達に救助される。
『NieR:Automata Ver1.1a』ネタバレ感想「真珠湾降下作戦」A2の苦しみと家族の絆
©SQUARE ENIX/人類会議
第17話「bad [J]udgment」は、家族をテーマとした悲哀に満ちた展開になっていました。苦しくて切ないストーリーです。
アニメを見て、家族(仲間)を救えなかったA2の苦しみや怒り、そして家族の絆を感じました。
この経験を経て、今のA2とリリィがいるんですよね。「真珠湾降下作戦」は2人にとって大切な家族を失ったターニングポイントでもあります。
A2に感情移入して心が荒れまくりだった。人類に栄光なくて良いよ。
ちなみに、今回描かれた「真珠湾降下作戦」とはどういうものなのか少し補足をすると・・・
機械生命体から地球を奪還するために決行されたヨルハ部隊の作戦
- 目的→オアフ島カアラ山の地下にある機械生命体のサーバー破壊
- ヨルハ部隊人員(レジスタンス合流時点で4人)→2号(A2)、4号(アタッカー)、16号(ガンナー)、21号(スキャナー)
関連作品はいろいろあるんだけど、後で紹介するね。
救えなかった家族|A2の苦しみを感じた演出
©SQUARE ENIX/人類会議
後半のA2の言葉が頭から離れません。
忘れない。仲間を救えない苦しさだけは。家族を失う痛みだけは。絶対に忘れない
以前の2号→今のA2の声になっていくところ(A2が目覚めるシーン)です。あの時の苦味が今のA2を形づくっているんだと実感できる演出でもありました。
この演出が良くて鳥肌がたった。
「真珠湾降下作戦」については、関連作品をいくつか見て(読んで)いたから、大まかなストーリーは知っているんです。
でも少しずつ違っていて(たぶんそれぞれ世界線が違っている)、アニメ版はより家族の絆を感じるものになっていました。そして彼女たちを救えなかった苦味も・・・。
前回の最後に残存7機って言ってたから、うん?となったけど、コミックや舞台とは違う世界線のストーリーなんだね。
助けられなかった3人のヨルハを描くことで、より仲間を救えない苦味を感じることができた
それもあったからウィルス汚染されたリリィを何としても救おうとしたのかな。「真珠湾降下作戦」が描かれた舞台やコミックよりも、A2の苦しみがより伝わる演出になっています。
赤い少女たちの残酷な仕打ち&明かされる真実
©SQUARE ENIX/人類会議
カアラ山の最下層にたどり着いた2号と4号を待ち受けていたのは、赤い少女たちによる残酷な仕打ちでした。
このアンドロイドは戦場に落ちてたんだよ
2号と4号の前に現れたのは、先ほどまで一緒に戦っていた仲間、16号と21号でした。2人は赤い少女たちに操られていたのです。
彼女たちの前に立ちふさがるキャラは関連作品と違うのだけど、めちゃくちゃ鬱展開ですね。
舞台やコミック版の21号のLOSTシーンも残酷なんだ。これは関連作品でチェックしてみて。
機械生命体に操られているとはいえ、仲間と戦わなければならない展開は何度体験しても闇。それを笑いながら見ている赤い少女たちは意味不明です。
この鬱展開の最中に赤い少女たちから「真珠湾降下作戦」の真実が明かされて、さらに闇が深まりました。
ヨルハ部隊は最初から捨て駒だったということなんだ。詳しくはコミック最終巻のレビュー(ネタバレあり)に書いてるよ。
ローズ隊長がつけた名前|神演出!切なすぎて号泣
第17話で号泣したシーンがあります。それはヨルハ部隊たちにローズ隊長が名前をつけたところ。
アマリリス、リコリス、カトレア、フリージア。これで家族だ、ずっと
4号がアマリリス、16号がリコリス、21号がカトレア、そして2号がフリージア。これはアニオリの神演出でした。
このシーン、神すぎて号泣した。尊い・・・。
この作戦が終わったら名前をつけると、ローズ隊長と約束していたんです。でも私が見たコミックでも舞台でも、その約束は果たされないまま、みんなLOSTしていました。
『音楽劇ヨルハ』でローズ隊長を演じておられた雛形羽衣さんがつけてくれた名前がそのままアニメで採用されています。
アニメで描かれたローズ隊長の言葉が頭をよぎりました。
名前は家族の証。そして家族がいることが、私たちの生きる意味になる。2号、生きる意味は何だ?
これで2号たちヨルハ部隊もレジスタンスと家族になりました。・・・ただ、その瞬間の2号以外のLOST。これは辛すぎる。
4号のLOSTシーン、みんなのブラックボックスを持ちながら落下自爆の最期も辛かった。
過酷な描写が続いたけど、A2とリリィは生き残っています。2号の生きる意味・・・。
今後ふたりが再会を果たすことで、A2も生きる意味を見い出せれば良いね。
『NieR:Automata Ver1.1a』#17 みどころ&「真珠湾降下作戦」関連作品はコレ!
- レジスタンスとヨルハ部隊の絆
- 2号の苦しみと怒り
『NieR:Automata Ver1.1a』#17「bad [J]udgment」みどころは、家族を救えなかったA2の苦しみと彼女たちとの絆です。この経験を経て、これからのA2に注目したくなるストーリーでした。
こんな過去があったんだから、そりゃ、スレるわな。
A2とリリィの過去「真珠湾降下作戦」を描いた作品はたくさんあります。私が見た(読んだ)作品をあげると・・・
- 舞台『音楽劇ヨルハ』
- 舞台『ヨルハVer1.3a(a)』
- コミック『ヨルハ 真珠湾降下作戦記録』
- 小説『NieR:Automata 短イ話』の一話「ヨルハ─Ver.1.05」
それぞれ少しずつ違っていて、どれも楽しめます。おすすめは、舞台『音楽劇ヨルハ』とコミック『ヨルハ 真珠湾降下作戦記録』。その2作品が親しみやすいんじゃないかな。
コミックは4冊で完結してるよ。