『STEINS;GATE』アニメ#15、16ネタバレ感想|鈴羽の手紙と父親の正体

君たちと同じ時間が過ごせて、あたし、本当に楽しかった。
アニメ『シュタインズゲート』#15「亡環上のネクローシス」、#16「不可逆のネクローシス」感想です。
鈴羽がメインの2話。

絶望感が半端ないんだけど、ほっこりするシーンもあるよ。
『STEINS;GATE』#15、16 あらすじ&作品情報

鈴羽の衝撃の告白に驚く岡部と紅莉栖。彼女から与えられた情報によれば、まゆりの死を回避するためには、IBN5100が必要との事。IBN5100を手に入れるために、岡部たちと別れて探しに行くという鈴羽。そんな中、鈴羽が父親に会いたがっている事を思い出したまゆりは、何とか別れの前に父親と会わせてあげたいと提案する。唯一の手がかりであるピンバッジをもとに、岡部たちは父親探しを始めるのだが・・・。
『STEINS;GATE』#15、16ネタバレ感想|鈴羽の決意
アニメ『シュタインズゲート』第15、16話は、鈴羽がメインで進んでいくストーリーです。

©2009-2010 5pb. Inc./Nitroplus ©2011 5pb./Nitroplus 未来ガジェット研究所
鈴羽は未来を変えるために行動を起こし、岡部はまゆりを助けるために未来を変えようとします。

第16話で描かれた「鈴羽の手紙」は、絶望感が半端なかった。
『シュタゲ』は、タイムリープマシーンが完成してからの展開がめちゃめちゃシリアスです。・・・面白いんですけどね。

鈴羽の正体と、まゆりを助けるためのミッション

©2009-2010 5pb. Inc./Nitroplus ©2011 5pb./Nitroplus 未来ガジェット研究所
第14話の最後で鈴羽の正体が明かされました。
あたしは2036年から来たんだ。あたしがタイムトラベラー、ジョン・タイターだよ
鈴羽は未来から来たタイムトラベラー・ジョン・タイターだった。彼女のいた2036年は、セルンに支配された世界です。鈴羽はセルンと戦うレジスタンスの一員でした。

未来を変えるために、岡部のいる現在へタイムトラベルしてきたんだね。
セルンの網に引っかかったDメール(過去に送れるメール)をIBN5100を使い、消去すれば未来を変えられる。それは、まゆりが犠牲にならないβ世界線へ行けるということです。
でも、タイムマシーンは壊れていました。
ここから、新たにまゆり救出のミッションが始まります。時間を遡って、2日間でタイムマシーンを修理する。
これは、世界を救うためなどでない。まゆりを助けるためのミッションだ

オカリン、かっこいい。
失敗したら、何度でもその2日をやり直すと言った岡部が素敵でした。でもβ世界線へ行くということは、まゆりは助かるけどクリスが犠牲になるということです。
このときの岡部は、まだその事実に気づいてないんですよね・・・。
世界線については、こちらの記事で解説しています。

鈴羽の気持ち

©2009-2010 5pb. Inc./Nitroplus ©2011 5pb./Nitroplus 未来ガジェット研究所
第16話で描かれた鈴羽の思いに胸を打たれました。
この時代に来ることができて、君たちと同じ時間が過ごせて、あたし、本当に楽しかった。ほんのちょっとでも、ラボメンの一員になれて良かった。君たちと一緒にいられて、良かった
実はこのシーンは15話にも描かれていて、岡部にとっては2回目なんですよね。2回目のとき、岡部は言います。
きっと未来を変える!今みたいな自由な世界に変えてやる
鈴羽の気持ちを先に答える形で言葉にした岡部。彼女は大切なラボメンの一員なんだという彼の気持ちが伝わってきて、ジーンとしました。
タイムマシーンは、過去にしか飛べないんです。鈴羽は、行ったら戻ってこられない・・・。

それでも未来を変えるために、彼女は過去に旅立つんだ。
まゆりの推理と鈴羽の父親

©2009-2010 5pb. Inc./Nitroplus ©2011 5pb./Nitroplus 未来ガジェット研究所
鈴羽の父親(バレル・タイター)がダルだということには、びっくりです。・・・まゆり、天然のわりに鋭いですね。
- バレルの意味は樽(タル→ダル→ダルくん)
- レジスタンスの中には岡部やバレル・タイターがいた(岡部のリーリング・シュタイナーを知っていて、タイムマシーンを研究)
- タイムマシーンの名前(FG204は future gadget、未来ガジェットの意味&ネーミングセンス)
タイムマシーンを修理したダル。それもそのはず、開発したのは未来の彼だったのです。
思わぬ形で明らかになった親子の対面に泣けました。
父さんのやろうとしてたこと、あたし、絶対にやり遂げるから。だから見ててほしい
後半にシリアスな展開が多い『シュタゲ』ですが、ジーンとする温かなシーンもあるからホロッとします。

このシーン、良いよね。
生まれて物心ついたときから戦争を経験してきた鈴羽。彼女がこの時代に来て、ラボメンの仲間たち&父親と接することができて良かったと思いました。
このあとの展開が絶望感しかなかったとしても・・・。
鈴羽の手紙「失敗した」の絶望感

©2009-2010 5pb. Inc./Nitroplus ©2011 5pb./Nitroplus 未来ガジェット研究所
鈴羽が過去に旅立った数時間後(鈴羽にとっては35年後)、岡部たちを待ち受けていたのは、あまりにも酷い展開でした。
鈴羽は10年前に亡くなっていたー。しかも自殺だったのです。
Mr.ブラウンが届けてくれた彼女の手紙が衝撃すぎて、一度みたら忘れられません。
失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗したあたしは失敗した失敗した失敗した失敗した

「失敗した」という文字でうめられていた手紙は、鈴羽の後悔と絶望感が半端なかったよ。
タイムトラベルが上手くいかず記憶を失っていた鈴羽。自分の使命を思い出したのは一年前でした。IBN5100は手に入れられなかったのです。
こんな人生は、無意味だったー。
タイムトラベルした理由を思い出してからは精神的に不安定に陥り、手紙を遺して自殺・・・。事実を知った岡部は深く後悔します。
俺のせいだ。俺があの夜、鈴羽を引き止めたから、タイムマシーンは壊れてしまった。あのDメールさえ送らなければ、鈴羽は1975年に旅立てたんだ

良かれと思い、Dメールを送って未来を変えた岡部。彼の言葉も絶望感に拍車をかける。
αからβ、そしてシュタインズ・ゲート世界線へ。ダイバージェンス1%の壁を超えるのは大変ですね。

『STEINS;GATE』#15、16みどころ・おすすめポイント

- 鈴羽の気持ちと父親
- 絶望感が半端なかった手紙
アニメ『シュタインズゲート』第15、16話みどころは、鈴羽をメインとしたストーリー展開です。彼女の手紙は衝撃だったけど、未来を変える決意、父親との対面シーンなどはほっこりします。

未来を変えるのは大変だね。
『シュタゲ』は、タイムリープものなど好きな人にはおすすめ。前半は緩やかですが、後半はシリアス展開になります。面白すぎるので、まだ見てなければ見ておくことを強くおすすめします。



