『東京BABYLON(バビロン)』名言・印象に残った言葉|CLAMP原作漫画
悪いことする人は、みんな『寂しい』のかもしれないね
ストーリーが鬱展開だけど面白いCLAMP漫画『東京BABYLON(バビロン)』の名言と、印象に残った言葉を集めました。
星ちゃんや昴流がまた良いこと言ってるんだよね。
『東京BABYLON』は、私が学生のときに初めて読んだCLAMP漫画。東京を舞台とした陰陽師の主人公・昴流を主軸に描かれています。
『東京BABYLON(バビロン)』あらすじ&登場人物
皇昴流は人々を呪いや怨霊から守る陰陽師一族の若き当主。優しく繊細な彼を見守り励ます、明るい双子の姉の北都。皇家に敵対する強大な力を持ち、かつ残忍な暗殺集団といわれる桜塚護(さくらづかもり)の跡取りで獣医師の桜塚 星史郎。絶対に相容れない一族同士のはずが星史郎は常に昴流と行動を共にし、優しく振舞う。やがて星史郎の目的が明らかに・・・。
『東京BABYLON』名言|生きる意味
まずは『東京BABYLON』より、「生きる意味」について考えたくなった言葉をピックアップしました。
頑張った過程で得るもの
1巻の「BABEL」では、東京タワーの大展望台で昴流が出会った女性が描かれています。彼女は女優を目指していたけど、その夢は叶わず・・・。
出典:CLAMP『東京BABYLON』より
ずるいよね『才能』があるって それだけで『凡人』は何をしてもかなわないもん
「才能」の前では非力・・・。リアルに、この世界は不平等だと思うよ。
「才能」がある人には何をしても叶わないことってありますよね。でもたとえ「才能」がなくても、頑張っている過程で得るものもある。
そういうものこそ、生きていく上で大切にしていきたいです。
生きるということ
星史郎の言葉が心に刺さりました。
出典:CLAMP『東京BABYLON』より
生きていくと言うことは『夢』だの『理想』だのとはまったく遠い どれだけ人に『迷惑』をかけてそれを『許して』もらえるかにかかっているのかもしれない
星ちゃんって、ミステリアスだけど良いこと言うよね。こういうところ、かっこいいんだ。
生きるということは、たぶん何かしら人に迷惑をかけているかもしれなくて。それはお互い様な部分もあるけど、『迷惑』をかけても『許して』もらえる存在というのは尊いですね。
『東京BABYLON』北都&昴流の名言|「苦しみ」について
北都ちゃんと昴流の「苦しみ」についての言葉が印象に残りました。
「苦しみ」は人それぞれ違うということ。
同じ状況でも感じ方は10人いれば10通り。10コの苦しみがあるんです。
北都ちゃんの名言
出典:CLAMP『東京BABYLON』より
『誰かと同じ』苦しみなんか あるわけないじゃない!
昴流の名言
出典:CLAMP『東京BABYLON』より
貴方の『痛み』や『苦しみ』は 貴方にしかわからないのに 誰も貴方を笑っていい筈ありません
2人の考え方はほぼ同じですね。他者の「苦しみ」を想像することはできるけど、それは決して想像の域を出ないのです。
他者の苦しみは本人にしかわからない。自分の苦しみも自分にしかわからない。
だから、わかったフリしちゃいけないんだ。
『東京BABYLON』名言|星史郎と昴流の気持ち
『東京BABYLON』魅力のひとつに、星史郎と昴流の関係があります。星史郎が一方的に抱く思いはどう展開していくのか。
昴流に猛アタックする星ちゃんが、コミカル&ミステリアスで面白いんだ。
星史郎の想いは実るんですよね。昴流にとって星史郎は「特別」になります。でもそれで終わらないのが、鬱展開ゆえの『東京BABYLON』なんだけど・・・。
思わず赤面してしまう星史郎の猛アタック名言と、昴流の気持ちが描かれた言葉を集めました。
星史郎の言葉|猛アタック①
まずはこちら。
僕ってセクシーですか?
何回か描かれる星史郎の言葉に、笑いがもれてしまう。お茶目な星史郎です。
急に真面目になったり、お茶目になったり。そのギャップが良いんだよね。
たとえ、それが作られたものだとしても。
好きになった人|星史郎、猛アタック②
続いてこちら
僕は男で昴流くんも男の子…… ただ 好きになった人が偶然『男性』だっただけです
タジタジの昴流に迫る星史郎。このストレートさが星史郎の魅力でもあります。彼みたいなストレートさ、見習いたいとも思う・・・。
僕はこの恋、応援してるよ。
惜しまぬ努力|星史郎、猛アタック③
最後にこちら。
出典:CLAMP『東京BABYLON』より
昴流くんの愛を獲得するためには この桜塚星史郎 努力を惜しみません
ここまでくると、面白おかしく冗談を言っている?・・・と思われそうだけど、星史郎は至って本気。
星ちゃんは、ムードメーカーでもあるよね。落ち込んでいても彼がいれば元気になれそう。
くどいですが、たとえそれが作られたものであっても・・・。
昴流の気持ち
星史郎の猛アタックにタジタジしながらも、昴流の気持ちは次第に変わっていくんです。彼の本気度が伝わり、昴流にとっても星史郎が「特別」になる。
出典:CLAMP『東京BABYLON』より
僕は……星史郎さんが『好き』だったんだ……
昴流が自分の気持ちに気づいた言葉に複雑な気持ちになりました。素直に喜ぶには、星史郎がミステリアスすぎるから・・・。
イヤな予感は当たるもので、ここから暗殺集団『桜塚護』の顔を見せ始めるんだ。
『東京BABYLON』は、CLAMPの別漫画『X』にて、星史郎と昴流の最終的な決着が描かれています。
別記事↑に『X』を読んでの、星史郎の気持ちを考察してるよ。
『X』は『X』で、連載が休止していたりするけど、彼らの対決は哀しくも面白かったです。意外な展開になるんですよね・・・。
『東京BABYLON』印象に残った言葉
たくさんの名言が描かれている『東京BABYLON』。その中でも特に印象強く残ったのが、星史郎と昴流の出会いのシーンでした。
星史郎が語った、桜の木の下の話です。
桜の木の下に埋まっているもの
出典:CLAMP『東京BABYLON』より
桜の花が毎年こんなに綺麗に咲くのは その下に死体が埋まっているからですよ
『東京BABYLON』を読んで、桜の木の下には死体が埋まっているのを知ったあの頃―。
もちろんそんなことはないのですが、めちゃめちゃ本当っぽく感じるリアル感と怖さがありました。
桜の木の下の話は衝撃だった。今でも桜を見るたびにこのシーンが蘇るんだよね・・・。
悪いことする人
『東京BABYLON』最終巻では、昴流が成長してからの1話も描かれています。そこに登場する女の子の言葉に切なくなりました。
出典:CLAMP『東京BABYLON』より
悪いことする人は みんな『寂しい』のかもしれないね
彼女の言葉を聞いた昴流が思い浮かべた人はただひとり、星史郎です。そのとき、昴流は何を考えていたのか・・・。
星ちゃんも寂しかったのかな・・・。
昴流と星史郎、2人の気持ちに思いを馳せました。その後に描かれた何かを決意したかのような昴流の表情も印象的です。
この後『X』で彼らは再び相見えるんだ。