マトリフとカノンに号泣『勇者アバンと獄炎の魔王5』ネタバレ感想|キギロ再び!スピンオフ「ダイの大冒険」
心の光を一撃に込め闇をつらぬく!
【スピンオフ】『ドラゴンクエストダイの大冒険 勇者アバンと獄炎の魔王5』コミック感想です。はやくも勇者アバンシリーズ、もう5巻なんですね。
今回は、マトリフの故郷ギュータ編です。
ギュータでは、胸アツなところ&泣けるシーンがありました。(毎度のことながら)アバンがかっこよく、マトリフの過去も明かされます。
めちゃめちゃ良かったよ。
『勇者アバンと獄炎の魔王5』あらすじ&作品情報
最後の必殺剣会得のため、雲上の隠れ里ギュータへやってきたアバン一行。マトリフも修業した思い出の地で、アバンは未完の奥義を極めることができるのか!?
『勇者アバンと獄炎の魔王5』ギュータ編を簡単に解説|空裂斬、修得なるか!?
コミック『勇者アバンと獄炎の魔王』5巻には4話が収録されています。全て続いているギュータ編でのストーリーでした。
- 第17話「孤高なるギュータ」
- 第18話「禁断の修練」
- 第19話「闇をつらぬけ」
- 第20話「受け継がれる心」
これまでにアバンは「大地斬」と「海波斬」を極めています。でもアバンストラッシュを完璧にするには、3つの技を極めないといけないんですよね。
最後は心の奥義「空裂斬」です。
出典:『勇者アバンと獄炎の魔王5』
それを極めるためにギュータを訪れたアバンたち。アバンストラッシュ完成秘話も大詰めか(?)と思いきや、そう簡単にはいきませんね。
そういえば、ダイも苦労してた。
ギュータでは「空裂斬」を修得するための試練と、アバンを目の敵にしていたモンスター・キギロとの再戦が描かれていました。
アバンと仲間たちの連携が胸アツで、空裂斬を放ったシーンは私のテンションMAX。でもそれだけでは終わらないんです。ラストのストーリーに泣きました。
一番印象に残ったのは、マトリフとカノンの秘話。
ギュータはマトリフの故郷なんですよね。マトリフを想い続けたカノンと、彼女の気持ちを受け止めたマトリフにグッときました。
ホロリときたよ。このストーリー、良かった。
『勇者アバンと獄炎の魔王5』ネタバレ感想|胸アツ&泣ける名シーン
『勇者アバンと獄炎の魔王』シリーズは、どの巻も必ず胸が熱くなるシーンがあるんです。今回も・・・。
- アバンの誠実さにぐっときた
- キギロに放った空裂斬がかっこいい
- カノンの思いに心温まる
胸アツ&泣けるシーンを名言とともに、レビューをふまえて紹介します。
誠実なアバンにぐっとくる|カノンとの真剣勝負
空裂斬を極めるためにカノンの力を借りたいと申し出たアバンは、彼女と真剣勝負をすることに・・・。
カノン、強いんだ。
マトリフは逃げ続けてスタミナ切れを狙えと言うのだけど、アバンは誠実なんですよね。
出典:『勇者アバンと獄炎の魔王5』
真っ向から受ける以外の選択肢は・・・・・・無礼!
カノンが全力で戦ってくれているから、自分も・・・と。誠実に向き合ってくれている相手には、同じく誠実にこたえる。そんなアバンが、ほんとうにカッコイイです。
まずは、このシーンにやられた。
アバンvsキギロ再戦|空裂斬!ロカとマトリフのコンビネーションも最高
キギロに放った空裂斬(まだ未完成)のシーンが胸アツでした。
修練のためにギュータ最深部「逢魔窟」に入ったアバンは、そこでキギロと戦うことになります。
出典:『勇者アバンと獄炎の魔王5』
キギロは第1巻に登場した亜人面樹モンスター。アバンに負けたのがよっぽど悔しかったのですね、こんなところまで彼を追ってきたのだから。
ちなみに1巻で描かれたキギロ戦では、アバン流刀殺法のひとつ「大地斬」完成秘話が読めます。
キギロ、パワーアップして強くなってたよ。
洞窟の邪気も加わって、キギロに有利な状況。しかもアバンの剣が折れてピンチです。助けにきたロカとマトリフの攻撃もはじかれ・・・。
そんなときに突破口を開いたのが空裂斬でした。アバンの言葉がカッコイイんです。
出典:『勇者アバンと獄炎の魔王5』
たとえこの剣が折れようとも 私の心は まだ折れてはいない!心の光を一撃に込め闇をつらぬく!
アバン、かっこよすぎる。
未完成だけど、一撃でキギロの邪気を消し飛ばすほどの威力。アバンの攻撃によってキギロの力が弱まり、すかさずマトリフとロカが仕掛けます。
マトリフの攻撃呪文に加え、最後はロカの豪破一刀。このふたりのコンビネーションも絶妙で爽快でした。アバンは良い仲間に恵まれてますね。
キギロ、今度こそさようなら・・・。
カノンの思いに泣ける|マトリフとの秘話は必見!
出典:『勇者アバンと獄炎の魔王5』
マトリフの師バルゴートの娘カノン。父の遺志を継ぎ、ずっと勇者が現れるのを待っていた彼女の言葉が胸に響きました。
なんとか間に合った
時間は有限なんですよね。せっかくマトリフと再会できたのに・・・と、やるせなくなりました。でも、間に合って良かった。
ラストの第20話「受け継がれる心」は、切なくもあるけど心が温まるストーリー展開です。
- カノンの心には、ずっとマトリフがいたこと
- カノンの気持ちを知って、マトリフは彼女の気持ちに応えようとしたこと
マトリフが、このタイミングでアバンとともに現れたのは運命ですね。カノンの思いが届いたんですよ、きっと。
空裂斬はまだ未完成だけど、今後アバンが極めて放つときには、カノンの思いも一緒に思い出しそうです。
空裂斬、思い入れのある技になりそうだ。
師バルゴートの名言|ニセ魔法使い・まぞっほがポップに言ったことば
マトリフとカノンの回想シーンには、まぞっほも出てきました。「ダイの大冒険」で登場したニセ魔法使いです。
出典:『勇者アバンと獄炎の魔王5』
まぞっほと言えば、「ダイの大冒険」での名言が思い浮かびます。クロコダイン戦でポップの背中を押したことば。
勇者とは勇気ある者。そして真の勇気とは打算なきもの。相手の強さによって、出したりひっこめたりするのは本当の勇気じゃない
まぞっほがポップに言った名言は、恩師バルゴートの言葉だったのですよね。本書の回想シーンでも描かれていました。
まぞっほはバルゴートの教え子、マトリフとカノンにとっては後輩です。
心の弱さを師に指摘され、ギュータを去った苦い過去があるまぞっほ。でもその経験のおかげで、ポップを立ち直らせることができたのだから・・・。意外と良いやつなんです。
まぞっほのシーン、「ダイの大冒険」にも繋がっていくのを感じて嬉しくなったよ。
『勇者アバンと獄炎の魔王5』おすすめポイント
- アバンがかっこいい!空裂斬の秘話
- マトリフとカノンの回想&思い
『勇者アバンと獄炎の魔王5』は、空裂斬の秘話が読めるギュータ編です。アバンがカッコよくて、マトリフとカノンの恋バナに泣けました。
ラストが良かったよ。
まぞっほが登場する回想シーンや、ギュータで見つけた「凍れる時間の秘法」についての記述もあって、本編の繋がりを感じました。・・・こういうの、嬉しいですよね。