俺の仲間を傷つけるやつは、絶対に許さねぇぞ!!
『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』第9話「ひとかけらの勇気」感想です。獣王クロコダイン最終決戦!ダイもポップも大活躍する1話。
『ダイの大冒険』は、魔法使いポップの成長がめざましいんです。別名『ポップの成長期』としても良いくらいに・・・。
仲間を見捨てることが出来なかったポップ。この1話で初めて彼がカッコよく思えました。でもまだまだ序盤、彼の成長はこれからです。
アニメ『ダイの大冒険』#9「ひとかけらの勇気」評価とあらすじ、ネタバレ感想、みどころの解説を書いています。
もくじ
『ダイの大冒険』#9「ひとかけらの勇気」評価・あらすじ
2020年版アニメ『ダイの大冒険』
クロコダインの獣王痛恨撃により大きなダメージを受けたダイ。ダイを救おうとするマァムもまた妖魔司教ザボエラ が操るあくまのめだまによって縛り付けられてしまった。その様子をニセ魔法使い・まぞっほに見せられたポップ。まぞっほの言葉に背中を押された彼は、ついに城に向かって走り出した。
作品情報
- 著者 : 三条陸、稲田浩司
- ジャンル : 冒険ファンタジー
- 放送期間 : 2020年
- 評価 :
登場人物
- ダイ・・・デルムリン島に住む少年
- ブラス・・・ダイの育ての親。鬼面道士
- ゴメちゃん・・・ダイの友だち。ゴールデンメタルスライム
- ポップ・・・アバン先生の弟子。魔法使い
- アバン・・・ダイの家庭教師。かつての勇者
- ニセ勇者一行・・・ニセ勇者でろりん、ニセ僧侶ずるぼん、ニセ戦士へろへろ、ニセ魔法使いまぞっほ
- クロコダイン・・・魔王軍の百獣魔団長。「獣王」の肩書きを持つワニ男(リザードマン)
ポップの勇気|『ダイの大冒険』最初から最後まで試されていたもの

© 三条陸、稲田浩司/集英社・ダイの大冒険製作委員会・テレビ東京
© SQUARE ENIX CO., LTD.
2020年版アニメ『ダイの大冒険』第9話のタイトル「ひとかけらの勇気」は、紛れもなくポップの勇気を指しています。
ポップの勇気は、『ダイの大冒険』を語る上で重要な要素のひとつ。
原作コミックを最後の方まで読むと、ポップに試されていたのは「勇気」だということがわかるんですよね。
あのハドラーでさえも予想できなかった力・・・。アバンやダイの力ばかりを恐れたハドラーですが、ポップの力も相当なものに成長します。
その「勇気」を出す第一歩にあたるのが、2020年版アニメで言うと第9話「ひとかけらの勇気」。
彼の成長はまだ始まったばかり。今後もポップは、仲間を助けるためにたくさんの勇気を振り絞ることになります。
『ダイの大冒険』#9ネタバレ感想|ポップの勇気と作戦

© 三条陸、稲田浩司/集英社・ダイの大冒険製作委員会・テレビ東京
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ポップが初めて仲間のために勇気を出した第9話は、獣王クロコダイン戦が描かれています。
- まぞっほの名言
- ポップVSクロコダイン戦
- 破邪呪文マホカトール
ニセ魔法使い・まぞっほの名言
ニセ魔法使い・まぞっほ

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ニセ勇者一行のニセ魔法使い・まぞっほの言葉が名言です。(・・・正確には、まぞっほの恩師の言葉ですが)少なくともポップにとっては。
勇者とは勇気あるもの。そして真の勇気は打算なきもの。相手の強さによって出したり引っ込めたりするのは、本当の勇気じゃない
ダイとマァムがロモス王救出に向かう中、ひとり残ったポップ。このまま仲間を見捨ててしまうの・・・?と心配した矢先のことでした。
ポップには自分のように落ちぶれてほしくないとの優しさだったのかな。・・・まぞっほ、良い奴ですね。
まぞっほを含めたニセ勇者一行は、アニメ第1話「小さな勇者、ダイ」に初登場します。その時は本当に悪役という感じだったけど、今回はなかなか粋な展開。

『ダイの大冒険』は、悪役だけど悪役のままでは終わらないキャラが多くて、それも魅力のひとつです。
ポップの勇気|ポップVSクロコダイン

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まぞっほの言葉で自らを犠牲にして他人を守ったアバンの使徒だと自覚したポップは、ダイの元へ走ります。
俺の仲間を傷つけるやつは、絶対に許さねぇぞ!!
ポップ、かっこいい。
森で初めてクロコダインと接触したときはダイを残して逃げてしまったけど、ポップの成長を感じました。
でも言葉だけでは勝てないんです。クロコダインは強かった・・・。ポップはメラゾーマを放ちますが、獣王には効きませんでした。
・・・でも彼は諦めないんですよね。
アバンの教えとポップのプライド|破邪呪文マホカトール

© 三条陸、稲田浩司/集英社・ダイの大冒険製作委員会・テレビ東京
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ポップのプライドに、アバンの教えが垣間見えました。
修行で得た力は他人のために。
俺にだってプライドってもんがあるんだ。仲間を見捨てて自分だけがぬくぬくと生きているなんて、死ぬよりかっこ悪いやって、そう思っただけさ
ハドラー戦での最後の瞬間、アバンは修行で得た力は他人のために使うものだとポップに教えました。そしてダイとポップを守るために自分の力を使い切る・・・。

ポップの作戦により、クロコダインに操られていたダイの育ての親・ブラスから邪悪な心が消えます。
邪なる威力よ、退け!マホカトール
マホカトール、
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
アバンが得意とした破邪呪文マホカトールです。彼は島ごと光の魔法陣に包んだけど、ポップができたのはブラスの周りだけの魔法陣でした。

ブラスの周りに杖の砕けた破片を飛ばして作った光の魔法陣。魔法の杖を砕いたのも、魔法力を温存したのも全てポップの計算のうちだったのですね。
ダイとクロコダイン最終決戦|必殺技!アバンストラッシュVS獣王痛恨撃

© 三条陸、稲田浩司/集英社・ダイの大冒険製作委員会・テレビ東京
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第9話ラストは、ダイVSクロコダイン最終決戦で締めくくりです。瀕死のはずが、立ち上がったダイ。彼の額には紋章が・・・
クロコダイン、許さないぞ。俺の爺ちゃんに悪いことをさせ、俺の仲間を傷つけた。お前を許さない!!
ダイの必殺技!アバンストラッシュに対し、獣王痛恨撃を繰り出すクロコダイン。2つの必殺技が見ものでした。
あの構えを見るとテンションが上がるんですよね。旧作アニメをリアルタイムで見ていた世代は、みんなそうだと思います。
アバンストラッシュを放ったダイの勝利。
どうせ負けるなら正々堂々と闘って負ければ良かったと悔やむクロコダイン。獣王の気持ちを考えると胸が痛みます・・・。
目先の勝利に走った俺はバカだった。
男の誇りの尊さをポップから学んだクロコダインは、今後『ダイの大冒険』でのレギュラー的なキャラになるんです。


これからの展開で築かれる2人の信頼関係に、結構グッとくる。原作コミック、おすすめです。
『ダイの大冒険』#9「ひとかけらの勇気」みどころ・おすすめポイント
- ポップの勇気と作戦
- アバンストラッシュVS獣王痛恨撃
- まぞっほの名言
『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』第9話「ひとかけらの勇気」みどころは、なんと言ってもポップにつきます。
仲間を見捨てられなかったポップが勇気を出して敵に立ち向かう。彼の成長が感じられる1話でした。
- 原作コミックのファン
- 旧作を見ていた
- 冒険ファンタジー好き
『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』原作コミックの展開や雰囲気を壊すことなく作られているアニメです。旧作をリアルタイムで見ていた世代はテンション上がること間違いなし。


