ハドラーの最期に泣ける『ダイの大冒険』宿敵アバンとキルバーンの呪法、ラストをネタバレ解説
泣ける!ハドラーの最期
『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』には魅力的なキャラがたくさん登場します。主人公のダイはもちろん、ポップ、マァム、アバン、ヒュンケル、クロコダイン・・・。
中でも外せないのは、かつての魔王ハドラーです。
勇者アバンと闘い敗れた魔王。大魔王バーンの元、魔軍司令としてダイの前に現れ、超魔生物へと変貌を遂げます。
最初は度々登場するからウザイと思ってたけど、実は良い味出してるキャラ。
ハドラーの最期に感動。『ダイの大冒険』を語るならハドラーは外せません。
ダイの前に現れた かつての魔王ハドラー
ハドラーが初めてダイの前に姿を現したのは文庫版で1巻。ダイの家庭教師アバンとの特訓中でした。
ハドラーは勇者アバンを探していたんだよね。
アバンvsハドラー|アバンストラッシュとイオナズン
出典 : 三条陸、稲田浩司『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』
ダイの家庭教師 (かつての勇者) アバンの前に現れた魔王ハドラー。今は大魔王バーンの元に仕える魔軍司令です。
やはり復活していたか・・・ 魔王ッ!!!!
アバンとハドラーの対決。このシーン、好きなんですよね。アニメも漫画も。
初っぱなからベギラマやイオナズンが繰り出されてテンションあがる。
ハドラーのイオナズン。ゲームのドラクエでは、けっこうなレベルまで使えない高度な呪文です。強力なので覚えると小躍りしたくなる呪文。
出典 : 三条陸、稲田浩司『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』
イオナズンに対して、アバン先生は必殺技アバンストラッシュをかまします。でもハドラーは倒れない・・・。魔王だったころよりも強くなっていました。
アニメで見ていた当時も印象的だったアバンの最期。
出典 : 三条陸、稲田浩司『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』
アバン先生は、ダイたちにアストロンをかけて守るんだよね。このシーン泣ける。
出典 : 三条陸、稲田浩司『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』
ハドラーを倒すために自らを犠牲にし、メガンテを唱えるアバン。でもハドラーは・・・。
ダイ、怒りの反撃とドラゴンの紋章
出典 : 三条陸、稲田浩司『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』
アバンが自らを犠牲にしても倒れなかったハドラー。目の前でアバンの最期を目撃したダイは怒ります。
その時、ダイの額に竜 (ドラゴン) の紋章が・・・。ダイの反撃の始まりです。
よくも・・・、よくも先生をッ・・・!! ゆるさないッ!!
呪文が使えないはずのダイがヒャダインを唱え、アバン先生の必殺技アバンストラッシュをくり出し、みごとハドラー撃退。
ヒャダインだー。
ヒャダインと聞くと、ドラクエ4のブライを連想してしまうんですよね・・・。
ダイの額の紋章に謎ありだ。
ハドラーは逃げ帰るワケですが、この時からダイへの執着が芽生えたのかもしれません。
魔軍司令ハドラー、再び
次にダイ (・・・というか、ポップ) の前に現れるのは、フレイザードによって氷漬けにされたレオナ姫を救出するとき。
文庫版4巻です。二手に別れたダイたち。ポップとマァムの行く手にハドラーが再び登場します。
ポップvsハドラー|アバンの仇
出典 : 三条陸、稲田浩司『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』
ポップやダイにとってハドラーは師アバンの仇。同じくアバンの教え子マァムにとっても・・・。
こいつの・・・ こいつの声だけは死んでも忘れねぇ・・・!! 魔軍司令ハドラー!!!
必死にマァムを守ろうとするポップがかっこいい。
でも登場する度に強くなってるんですよね、ハドラー。ベギラマを唱えるポップに対し、ベギラゴンを返す。
べキラゴン⤴⤴ ・・・ってテンション上がってる場合じゃなかった。ポップとマァムは大丈夫?
かろうじて生きていましたが、絶体絶命のピンチ。それを救ったのは地底魔城で死んだはずのヒュンケルでした。
ヒュンケルvsハドラー|必殺技グランドクルス
出典 : 三条陸、稲田浩司『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』
大魔王バーンの元で不死騎団団長としてダイと闘い、敗れたヒュンケル。彼もまたアバンの使徒 (教え子) の一人です。
獣王クロコダインに助けられていたんだね。
クロコダインといい、ヒュンケルといい、敵だった者たちが次々とダイの仲間になっていく。これも『ダイの大冒険』の魅力です。
ハドラーはヒュンケルの育ての親バルトスの仇。
ヒュンケルも強いんだけど、油断が命取りとなりました。ハドラーのメラゾーマ、そしてベギラゴンを直接くらってしまいます。
出典 : 三条陸、稲田浩司『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』
ここでハドラーをくいとめられるのなら・・・オレの生命すべてをふりしぼってもいい!
ヒュンケルがアバンと一緒にいた頃に教えてもらった 「闘気」。彼は自分の生命エネルギーを闘気に変えて反撃。
ヒュンケルの必殺技、グランドクルスです。
また自らを犠牲にしてる。アバンと同じようにヒュンケルも・・・。
それでもハドラーは生きていました。姑息な手で。救われないと思った瞬間、油断したハドラーにお見舞したヒュンケルの一発。
無意識下でありながらも、最後まで闘気を失わなかったヒュンケルは強い。
超魔生物になったハドラー
ダイにもヒュンケルにも負けっぱなしのハドラー。超魔生物になってダイの前に姿を現します。
たとえこの身を失おうとも やつらに一矢むくいねば・・・ 死んでも死にきれんッ・・・!!!
この辺りにくると、ハドラー、じゃっかんうざい。
・・・と思いつつも、目が離せないキャラなんです。何だかんだ言っても愛着が湧きつつあるのは事実。そしてラストはハドラーがカッコよく思えるから面白い。
ハドラー超魔爆炎覇とポップ苦渋の決断
出典 : 三条陸、稲田浩司『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』
死の大地でキルバーンと戦っていたダイとポップの前に超魔生物になったハドラーが登場します。
めちゃめちゃ強くなっていました。右腕の中に覇者の剣を仕込み、必殺技・超魔爆炎覇でダイを攻撃。ダイは湖の底に沈みます。
残されたポップはみんなに伝えに行かなければと、ひとまず逃げる。ポップ、苦渋の決断でした。
怖くて逃げるんじゃなくて、使命を持って逃げるんだ。
初期の頃のポップは頼りなくて仲間を見捨ててばかりだったけど、成長しましたね。獣王クロコダインも助太刀に入り、ポップの逃走を手伝います。
出典 : 三条陸、稲田浩司『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』
・・・そろそろ つきあいも長いからな
ポップを信頼するクロコダインの言葉にジーンとしました。
ハドラー親衛騎団、集結!
出典 : 三条陸、稲田浩司『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』
ハドラーが作った親衛騎団がまた良い味出しています。オリハルコンでできた5体の戦士。
ラストのバーンパレスでは、ポップ、マァム、ヒュンケルが1対1で戦うことになる相手です。
ヒム、良い奴なんだ。
最後の方でハドラーの意志を継いだかのようなヒムの変貌が印象的でした。
ドラゴンの騎士 (親子タッグ)|胸に埋められた黒の核晶
ハドラーの最期と同じくらい感動した好きなシーンは、ドラゴンの騎士ダイ&バランの親子タッグ。ハドラー戦です。
文庫版13巻。泣けるんですよね。
大魔王バーン討伐に赴くダイとバラン。親子ドラゴンの騎士、最強コンビです。2人の前に現れたのはハドラーでした。
出典 : 三条陸、稲田浩司『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』
ダイ&バランvsハドラー戦が好き。
竜騎将バランはダイの父親。以前に、バランにスポットをあてたレビューを書きました。
ハドラーの胸には黒の核晶 (コア) が埋められていたのです。正々堂々の戦いを望んでいたのに、その思いを大魔王バーンに踏みにじられた彼が可哀想になりました。
・・・オレはっ・・・自らの肉体を捨て・・・生命を捨ててまでこの闘いに賭けていたのにっ・・・!!!
彼の怒りは大魔王バーンに向けられます。バーンと闘うハドラー、かっこいいんですよね。
泣ける!ハドラーの最期|キルバーンの罠とアバンの腕の中
ハドラーとの最終決戦、最期が描かれているのは『ダイの大冒険』文庫版16巻~17巻。
ダイと闘い、人間の心にほだされた敵がいつの間にかダイたちを助ける。獣王クロコダイン、ヒュンケル、バラン、ラーハルト、ヒム、そしてかつての魔王ハドラーも・・・。
ハドラーの最期に泣けた。
ダイvsハドラー最終決戦|バランとアバンの思いを込めた必殺技
出典 : 三条陸、稲田浩司『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』
ミナカトールを唱えてバーンパレスへ赴いたダイたち。そこでも待ち受けていたのはハドラーでした。ダイを倒すために自分の生命をかけて。
ダイvsハドラー最終決戦。1対1の闘いです。
超魔爆炎覇で勝負するハドラーに対し、ダイはバランとアバンの思いを込めたギガストラッシュを放ちます。
ダイのギガストラッシュにはバランとアバン先生も描かれていて、3人でハドラーに攻撃しているかのようで胸が熱くなった。
キルバーンの呪法とポップのメドローア
出典 : 三条陸、稲田浩司『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』
バーンパレスでのダイとの最終決戦に敗れたハドラー。ダイとポップとともに、キルバーンの呪法・炎に包まれます。
マァムのヒャダルコでも、ヒュンケルのグランドクルスでも炎は消せない・・・。諦めかけたポップとダイを立ち直らせたのはハドラーでした。
出典 : 三条陸、稲田浩司『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』
ハドラー、かっこいいや。
脱出方法を思いついたポップ。ポップの極大消滅呪文メドローアで一瞬だけ上空に穴を開け、ダイが瞬間移動呪文ルーラでポップとともに脱出する。
成功するはずでした。・・・ダイは脱出できたのです。でもハドラーを助けようとしたポップとハドラーは取り残されてしまいました。
宿敵の2人|かつての魔王ハドラーと勇者アバン
ポップの言葉が素敵なんです。
・・・悪りィ・・・ あんたに・・・見とれちまった・・・
自分を犠牲にしてまでも必死にダイとポップを助けようとしたハドラーは、ダイの仲間たちと何も変わらない。そんな彼を見捨てることがポップには出来なかったんですね。
彼らを救ったのは、死んだはずのアバンでした。
出典 : 三条陸、稲田浩司『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』
困りますよ ポップ 勝手に “あの世” なんかに行かれちゃ・・・・・・そんな所へ行っても・・・ 私はいません・・・!
アバン先生ー!! 生きてたんだよね。
かつての魔王とかつての勇者。宿敵だった2人です。ハドラーの最期がアバンの腕の中・・・というのが粋な感じがしました。
出典 : 三条陸、稲田浩司『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』
オレの死に場所を・・・ この男の腕の中にしてくれるとは・・・な・・・!
『ダイの大冒険』1巻 (文庫版) から登場するハドラー。ダイたちに敗れては再び登場するしつこいキャラでしたが、この最期を読むと感慨深いものがあります。
アバンの腕の中で朽ち果てたハドラー。このシーン、めちゃめちゃ良いね。
この後も物語は続き、キルバーン戦、ミストバーン戦、大魔王バーン戦へと突入。アバンvsキルバーン戦では、灰になったハドラーがアバンを救うシーンもありました。
ハドラーがおこす奇跡。アバンとハドラーは最後の最後まで因縁の相手ですね。
『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』作品情報
めちゃめちゃ面白いから、おすすめだよ。